「予定」と「都合」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「予定」と「都合」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「予定」「都合」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「予定」と「都合」の違い

「予定」とは、これからやることをあらかじめ決めることです。

「都合」には、3つの意味があります。

1つめは、何かをするときに他の物事に影響を与える事柄のことです。

2つめは、何かをするのに具合がよいか悪いかということです。

3つめは、やりくりすることです。

「予定」には、今から未来の時点で行動や行事などを前もって決めておくことという意味がありますが、「都合」には何かを決めるという意味はありません。

この点が大きな違いです。

今度の土曜日に映画に行こうと友達から誘われました。

今度の土曜日には他の友達と買い物に行く約束をしているため、映画に行くことができません。

他の友達と買い物に行くことが、映画に行くという物事に影響を与えています。

これが「都合」です。

他の友達と買い物に行くことは、あらかじめ決まっていたことです。

このあらうかじめ決まっていることや決めることが「予定」です。


「予定」と「都合」の使い方の違い

これから先の行動や行事をあらかじめ決めることについて「予定」を使用します。

「都合」には3つの意味があり、それぞれ使い方が違いますが、「予定」とは違い、何かを決めることに使うのではありません。


「予定」と「都合」の英語表記の違い

「予定」は英語で“plan”と表現をします。

「都合」は英語で、何かをするときの他のものに影響を与える事情の意味では“convenience”と表現をします。

「予定」の意味

「予定」とは、これから先の行動や行事をあらかじめ決めることです。

明日は会社で会議があります。

これは今日の時点ではすでに決まっていることです。

これから先の行動が決まっていることといえ、このような決まっているものが「予定」です。

今度の日曜日には、家族で遊園地に出かけます。

日曜日になってから突然出かけようとなったのではなく、日曜日よりも前の時点で決まっていることです。

これもあらかじめ決めた行動であり、「予定」といいます。

すでに決まっていることだけでなく、これから決めることも「予定」になります。

スケジュール帳には、今日よりも先の時点に何をするか書き込んでいることでしょう。

その書き込んであるものが「予定」です。

「予定」の使い方

未来に行うつもりのことを決めることについて使用をします。

未来とは、今よりも時間的に先のことで、「予定」が意味する未来とは、これから先のことならいつの時点のことでも指しています。

明日のことも、明後日のことも、一週間後のことも、一か月後のことも、一年後のことも、行動や行事を決めることが「予定」です。

「予定」を使った例文

・『通販のみで販売する予定』
・『来月にイベントを開催する予定』
・『明日の予定を教えてください』
・『開演は10時を予定しています』

「予定」の類語

「暫定」「既定」「所定」「内定」が類語です。

「暫定」には、とりあえず決めることという意味があります。

「既定」は、すでに決まっていることです。

「所定」は、決まっていることです。

「内定」には、正式には発表していないけれど、内輪では決まっていることという意味があります。

「予定」の対義語

「未定」が対義語です。

まだ決まっていないことという意味があります。

「都合」の意味

「都合」には、3つの意味があります。

1つめは、何かをするのに他のことに影響を与える理由や状態のことです。

会社員として働いていましたが、身内の介護のために仕事を辞めることになりました。

身内の介護が仕事に影響を与えています。

こういったことが「都合」です。

2つめの意味は、何かをするのに具合がよいか悪いかということです。

明日は大切な会議があるので、デートをするには具合がよくありません。

このような具合がよい・悪いをいいます。

3つめの意味は、やりくりすることです。

明日はどうしても会議に出席して欲しいといわれてしまいました。

他にやることがあるのですが、どうしてもといわれてしまい、何とか時間を作って会議に出席をすることにしました。

予定を調節するといった意味です。

「資金の都合をする」のように、金銭を融通する意味もあります。

「都合」の使い方

何かに影響を与える事情の意味では、「都合により欠席します」のような使い方をします。

具合のよい・悪いの意味では、「明日は都合が悪い」のような使い方をします。

やりくりする意味では、「都合をつける」のような使い方をします。

「都合」を使った例文

・『都合がいい日を教えてください』
・『都合が悪いとすぐに黙ってしまう』
・『彼にとっては都合がよい状態だ』
・『お互いの都合がよい日を選ぶ』

「都合」の類語

予定を調整する、資金の融通をする意味の類語は、「やりくり」です。

「都合」の対義語

「不都合」が対義語です。

まとめ

「予定」はあらかじめ決めることです。

一方、「都合」には決めることという意味は含まれていません。