経済やお金に関係する言葉として「消費」と「浪費」と「投資」があります。
これらの言葉はどのような意味なのでしょうか。
今回は、「消費」と「浪費」と「投資」の違いについて解説します。
「消費」とは?
「消費」とは、「財やサービスを使用し欲求を満たすこと」を意味する言葉です。
食料品を買って空腹を満たしたりマッサージに言って疲労を回復したりなど「経済活動によって精算される財やサービスを利用して個人の欲求を満たし満足感を得ること」を「消費」といいます。
「消費」のためにお金を支払うことを「消費支出」といいますが、一般的には消費支出のことも「消費」と呼んでいます。
簡単にいえば「お金を払ってほしいものを購入する行為」が「消費」です。
狭義では生活に必要なものを購入するために支出することを意味しますが広義では生活に必ずしも必要ではないものに対する支出も含みます。
「消費」の例文
・『消費回復が経済再生のカギを握っている』
・『家系消費に関する調査報告を読む』
「浪費」とは?
「浪費」とは、「役に立たないものに対してお金や時間など貴重なものを費やしてムダにすること」を意味します。
「浪費」という言葉には「身にならない」「得るものがない」など「つぎ込んだリソースに対してリターンが期待できない」という要素が含まれています。
一時的な快楽や結果につながらない努力など「限られていて用途を慎重に考慮すべき貴重なものをみすみすムダにしてしまう行為」が「浪費」です。
一般的にはある程度の量や額をつぎ込むときに用いられる言葉で、生活や人生設計など重要事項に影響を及ぼしかねないときに「浪費」と表現します。
「浪費」の例文
・『大切な給料を酒と博打に浪費してしまった』
・『浪費癖のせいで全然貯金が貯まらない』
「投資」とは
「投資」とは、「見込みのあるものに対し将来の見返りを期待して資本を投じること」を意味する言葉です。
「将来的に増えて返ってくることを期待してお金や労力をつぎ込む行為」を「投資」といいます。
「投資」の目的は「資本の増加」です。
基本的には「お金を増やすために有望なものに対して資金を差し出し事業や活動を支援すること」を「投資」といいますが金銭以外にも労力や物品で支援することもあります。
「投資」の例文
・『値上がりを見込んで原油に投資する』
・『将来的に成功する可能性が高い有望なビジネスに投資した』
「消費」と「浪費」と「投資」の違い
「消費」と「浪費」はどちらも財やサービスを使用すること、財やサービスを得るために資本を使うことを意味するのに対し「投資」は将来的な見返りを期待して資本を投じることを意味するという資本の使い道に違いが見られます。
「消費」は必要性や価値の高いものに資本を使いますが「浪費」は価値が低くムダなものに資本を使うという違いがあります。
まとめ
「消費」と「浪費」と「投資」はどれも経済活動を意味する言葉ですがそれぞれ目的と資本の使い方に違いがあります。
それぞれの正しい意味を知りふさわしい言葉を使ってください。