「トナカイ」と「ラジカ」と「カモシカ」の違いとは?分かりやすく解釈

「トナカイ」と「ラジカ」と「カモシカ」の違い言葉の違い【3語】

クリスマスというとサンタクロース、サンタクロースというと「トナカイ」を思い浮かべる方は少なくないと思います。

そして「トナカイ」と似た、「ヘラジカ」「カモシカ」と呼ばれている動物もいます。

この記事では、「トナカイ」「ヘラジカ」「カモシカ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「トナカイ」とは?

「トナカイ」とは、哺乳綱鯨偶蹄目反芻亜目(ほにゅうこうくじらぐうていもくはんすうあもく)シカ科トナカイ属に分類される哺乳類です。

学名は“Rangifer tarandus”、漢字で表記する場合には馴鹿と書きます。

北米や北欧やロ羚羊シアなどの寒い地域に生息しており、北米に生息している個体は“Caribou”(カリブー)とも呼ばれています。

体長は約150cm~220cm、肩高は100cm程、体重は約150㎏~220㎏になります。

シカの仲間では唯一オスとメスが角を持ちます。

国際自然保護連合(IUCN)により、2016年に絶滅危惧種に分類されました。


「ヘラジカ」とは?

「ヘラジカ」とは、哺乳綱偶蹄目反芻亜目(ほにゅうこうぐうていもくはんすうあもく)シカ科ヘラジカ属に分類される哺乳類です。

学名は“Alces alces”、漢字で表記する場合には箆鹿と書きます。

「トナカイ」と同様な寒い地域に生息しています。

体長は約200cm~300cm、肩高は200cm程、体重は約200㎏~大きい個体では800㎏以上になり、シカの仲間としては最大級です。

オスが持つ巨大なヘラのような角が特徴のひとつで、和名の由来にもなっています。


「カモシカ」とは?

「カモシカ」とは、哺乳綱偶蹄目反芻亜目(ほにゅうこうぐうていもくはんすうあもく)ウシ科ヤギ亜科に分類される哺乳類です。

漢字で表記する場合には、氈鹿・羚羊と書きます。

アジアの山岳地帯に生息しており、日本に生息している固有種は「ニホンカモシカ」と呼ばれています。

「ニホンカモシカ」は1955年に国の特別天然記念物に指定されましたが、一部地域では森林や農産物への被害により害獣と認識されている側面もあります。

体長は約100cm、肩高は70cm程、体重は約40㎏と「トナカイ」「ヘラジカ」と比べるとかなり小型です。

また、シカの名が入っていますが、シカの仲間ではなくウシの仲間になります。

「トナカイ」と「ヘラジカ」と「カモシカ」の違い

「トナカイ」とは、寒い地域に生息する「シカの仲間」で、オスメスともに大きな角を持ちます。

絶滅危惧種に分類されています。

「ヘラジカ」とは、寒い地域に生息する「シカの仲間」で、オスはヘラのような巨大な角を持ちます。

「カモシカ」とは、アジア山岳地帯に生息する「ウシの仲間」です。

まとめ

「トナカイ」「ヘラジカ」「カモシカ」について述べてきましたが違いがわかりましたでしょうか。

体の大きさ、シカの仲間かウシの仲間かなどの違いがありました。

また、保護すべき動物である一方で害獣と認識されているものもありました。