「見当違い」と「お門違い」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「見当違い」と「お門違い」の違い生活・教育

この記事では、「見当違い」「お門違い」の違いを分かりやすく説明していきます。

「見当違い」と「お門違い」の違い

「見当違い」「お門違い」の違いについて紹介します。


「見当違い」と「お門違い」の使い方の違い

「見当違い」は、「推測や判断を誤ること」に使われます。

こうであろうと思ったことが間違っていたことを表します。

「お門違い」は、「目当てとするものを間違えること」に使われます。

行くべき方向ではなく間違った方向へ行ってしまうことを表します。


「見当違い」と「お門違い」の英語表記の違い

「見当違い」の英語表現は以下の2つです。

1つ目は「miss the point」で、「目的をそこなう」というニュアンスです。

“You are missing the point.”
(あなたは見当違いをしている)
2つ目は「go on the wrong place」で、「間違った場所に進んでいる」というニュアンスです。

“You are going on the wrong place.”
(あなたは見当違いをしている)
「お門違い」の英語表現は以下の通りです。

“You are barking up the wrong tree.”
こちらは定番の熟語で、「あなたは間違った木に吠えている」というニュアンスになります。

「見当違い」の意味

「見当違い」「けんとうちがい」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は「推測や判断を誤ること」という意味で、自分がそう思ったことが間違っていることを言います。

2つ目は「方向を誤ること」という意味で、「お門違い」と同じ意味です。

「見当」とは、「はっきりしていないものごとに対して、大体の予想を立てること」という意味です。

「見当違い」は、その「予想」が間違っている時に使われます。

「見当違い」の使い方

「見当違い」は、「推測や判断を誤ること」「方向を誤ること」に使われます。

名詞・形容動詞として「見当違いだ・である」と使われたり、「見当違いな意見」などと使われます。

「お門違い」との違いは「先に考えたり予測したことと違っている」という意味で使われることがある、という点です。

「見当違い」を使った例文

・『コールセンターで、質問したことに対して見当違いな回答をされた』
・『あなたの考えていることは全くの見当違いです』
・『見当違いな噂を流されて非常に遺憾に思う』
・『住所からここだと思っていたら見当違いだった様だ』
・『見当違いでしたら申し訳ないのですが、これはこちらのお店の商品でしょうか』

「見当違い」の類語

「見込み違い(みこみちがい)」
「予想の立て方を間違えて、違う結果になること」という意味です。

「計算違い(けいさんちがい)」
「予測や計算を誤って、違う数値や結果になること」という意味です。

「見当違い」の対義語

「的中(てきちゅう)」
「予測や見当などがピッタリ当たること」という意味です。

「お門違い」の意味

「お門違い」「おかどちがい」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は元の意味で「訪問する家を間違えること」です。

「お門」とは「門(もん)」、つまり「家の門」のことで、「訪ねていくべき家を間違えること」という意味です。

2つ目は上記から転じて「目を付けるところを間違える」という意味です。

そもそも目当てとするところや対象とする人や物を間違い、誤った方向へ行ってしまうことを表します。

「お門違い」の使い方

「お門違い」は、「訪問する家を間違える」「目を付けるところを間違える」という意味で使われます。

「見当違い」「考えや予想を誤ること」ですが、「お門違い」「進む方向が違うこと」というニュアンスです。

実際にはほぼ同じ意味で使われていますが、「相手が違う」と言いたい場合には「お門違い」が使われます。

「お門違い」は相手の考えていることや対象としていることが間違っているという意味で、上から目線の言葉になります。

目上の人やビジネス関係の人に使うと生意気な印象になりますので、控えた方が良いでしょう。

「お門違い」を使った例文

・『私に文句を言うのはお門違いだ』
・『恋人にフラれたのを私のせいにするのはお門違いだ』
・『自分のミスの始末を私にさせるのはお門違いだ』
・『パソコン操作の質問を私にしてくるのはお門違いだ』
・『その件で私に相談されてもお門違いだよ』

「お門違い」の類語

「筋違い(すじちがい)」
「道理から外れること」という意味です。

「的外れ(まとはずれ)」
「要点からずれていること」という意味です。

「お門違い」の対義語

「合致(がっち)」
「ぴったり一致すること」という意味です。

まとめ

今回は「見当違い」「お門違い」について紹介しました。

「見当違い」「推測や判断を誤ること」「お門違い」「目的や対象を誤ること」と覚えておきましょう。