「四川料理」と「広東料理」はいずれも料理に関する言葉ですが、意味や特徴などが異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「四川料理」と「広東料理」の違いを分かりやすく説明していきます。
「四川料理」とは?
「四川料理」は「しせんりょうり」と読む言葉で、「中国料理のうち、中国の中南部エリアに位置する四川省で発達した料理」を意味します。
「麻婆豆腐」や「担々麺」「棒々鶏」といった辛味の強いメニューが多いのが特徴です。
「広東料理」とは?
「かんとんりょうり」と読む「広東料理」は、「中国料理の一種で、中国の最南端に位置する広東省を中心に発達した料理」を意味します。
味付けは比較的淡白で、「点心」や「酢豚」「フカヒレスープ」などのメニューで有名です。
「四川料理」と「広東料理」の違い
「四川料理」も「広東料理」も「中国料理の一種」に該当しますが、次のような違いがあります。
「四川料理」は「中国の中南部に位置する四川省で発達した中国料理」を意味します。
盆地で寒さが厳しいことから食品の保存方法が発達し、トウガラシや花椒、八角といった香辛料を多く使用した辛味の強いメニューが多いのが特徴です。
「四川料理」として知られているのは、挽き肉と豆腐を炒めた「麻婆豆腐」や、茹でた麺に醤油やラー油などのたれと肉そぼろをかけた「担々麺」、鶏肉を唐辛子とゴマで和えた「棒々鶏」などです。
漬物作りも盛んで、特に「四川漬」とも呼ばれる「ザーサイ」が有名です。
一方、「広東料理」は「中国の最南端にある広東省を中心に発展した中国料理」を意味します。
温暖な気候で海に面した場所であることから、肉や魚など幅広い食材を使ったメニューが多く、味は比較的薄味で淡白といわれています。
「関東料理」で有名なのは、「焼売」「餃子」「ゴマ団子」などが含まれる「点心」や、揚げた豚肉に甘酢餡をかけた「酢豚」、サメの背ビレや尾ビレなどを使った「フカヒレスープ」などです。
まとめ
「四川料理」は「中国の四川省で発達した辛味の強い料理」を示し、「広東料理」は「中国の広東省を中心に発達した比較的淡白な料理」を示します。
双方の有名なメニューについてもチェックしておきましょう。
ぜひ食に関する言葉の違いを知る参考にしてください。