この記事では、「単行本」と「コミック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「単行本」とは?
全集や叢書の中の一冊としてではなく、単独で世に出される書籍のことです。
全集はある人物のすべての作品を集めて編集した書物、同じ時代や同じ種類などのテーマに沿って作品を集めて編集をした書物をいいます。
叢書は、同じ種類や分野の事柄を、一定の基準に従って編集、刊行をしたひとつづきの書物のことです。
それらとは異なる、それだけで刊行される書物をこの言葉は意味します。
表紙はハードタイプであることもあれば、ソフトタイプのこともあります。
文庫や新書もこの呼び方がされることがありますが、一般的にはそれらとは分けてこの呼び方がされます。
電子化された書籍も販売されるようになりましたが、一般的にはこの言葉は紙の本を指します。
「コミック」とは?
漫画という意味です。
狭義では、笑いを目的とした絵をいいます。
広義では必ずしも笑いを目的とはしておらず、ストーリー漫画、アニメ、落書きなどを含みます。
特徴としては絵を用いています。
文章だけで構成されている、ということはありません。
また、ストーリーの場合は続きものであることが珍しくないです。
「コミック」を掲載した雑誌を「コミック誌」といい、そこに掲載されたものが書籍として販売されることもあります。
「単行本」と「コミック」の違い
「単行本」と「コミック」の違いを、分かりやすく解説します。
一方は形について、もう一方は内容についてという点に違いがあります。
前者は単独で刊行される書籍のことです。
単独であるという形のことを指しています。
後者は内容のことです。
狭義では笑いを目的とした絵をいい、広義では必ずしも笑いを目的としておらず、ストーリー漫画やアニメなどをいいます。
まとめ
どちらも書籍に関して使われることのある言葉ですが、それぞれ意味が異なり、一方は刊行される形について、もう一方は内容についてを意味します。