「要介護3」と「要介護4」はいずれも介護に関係する言葉ですが、意味が異なるため区別して認識しておく必要があります。
この記事では、「要介護3」と「要介護4」の違いを分かりやすく説明していきます。
「要介護3」とは?
「要介護3」は「ようかいごさん」と読む言葉で、「介護保険サービスを受けるために普段の生活における介護度や介助度を判断する『要介護認定』の段階のひとつ」を意味します。
「要介護3」は「日常生活のほぼ全てについて介護を必要とする状態」と見なされる段階です。
「要介護4」とは?
「ようかいごよん」と読む「要介護4」は、「要介護認定の段階の一種」を意味する言葉です。
「要介護4」は座った状態や立ったままの姿勢をキープすることも困難で、「日常生活のほぼ全てについて全面的な介護を必要とする状態」と見なされています。
「要介護3」と「要介護4」の違い
「要介護3」も「要介護4」も「要介護認定の段階のひとつ」という意味を持つ点は共通していますが、次のような違いがあります。
「要介護3」は、介護の手間を示す物さしとしての時間である「要介護認定等基準時間」が「70分以上90分未満」と定められています。
また、「要介護3」に該当する状態としては、「身だしなみを整えたり簡単な調理をしたり、掃除したりといった身の回りの世話が自力でできない」「歩く、または両足で立った状態を維持することが不可能な場合がある」「記憶力や理解力の低下が見られるケースがある」「食事や入浴、排せつなどに介助が必要である」などが挙げられます。
一方、「要介護4」は「要介護認定等基準時間」が「90分以上110分未満」と定められている段階です。
「要介護4」の状態として、「衣服の着脱や排せつなど、身の回りの世話がほぼ自力でできない」「両足で立った状態や、立つ、歩く、座った状態を自力で保てない」「記憶力や理解力の低下が多く見られたり、周囲が困惑する行為が見られたりする場合がある」「寝たきりの場合がある」などが挙げられます。
まとめ
「要介護3」と「要介護4」は「要介護認定の段階のひとつ」を表す言葉で、「要介護3」は「日常生活のほぼ全てに介護を必要とする状態」を示し、「要介護4」は「日常生活のほぼ全てに全面的な介護を必要とする状態」を示します。
双方の詳しい状態についてもチェックしておきましょう。
ぜひ介護分野の言葉を理解する参考にしてください。