この記事では、「砂糖」と「オリゴ糖」の違いを分かりやすく説明していきます。
「砂糖」とは?
「砂糖」【さとう】は、サトウキビやテンサイなどから作られる甘い調味料です。
原料の主成分の「ショ糖」は植物に含まれている天然の糖で、原料を抽出して濃縮、結晶化、分離などの工程を経て精製したものが「砂糖」になります。
また、「白砂糖」「グラニュー糖」「氷砂糖」などさまざまな種類があり、用途や好みに合わせて使い分けられています。
「砂糖」は甘味料として用いられるほか、砂糖が持つ特性を応用して、果汁をゲル化させてジャムを作る、メイラード反応によってパンやお菓子に香ばしい焼き色を付ける、ケーキや焼き菓子をしっとりさせる、もちや団子を柔らかくする、などさまざまな調理に活用されています。
「オリゴ糖」とは?
「オリゴ糖」【おりごとう】は、植物や母乳などに含まれる糖です。
また、植物から抽出して生成した「オリゴ糖」は甘味料として使用されています。
「オリゴ糖」は単糖(糖1個分)が2〜10個結合した糖の総称であり、単糖が11個以上結合したものが「多糖類」と呼ばれるのに対し「小糖類」とも呼ばれます。
単糖が2つ結合した「二糖類」もオリゴ糖に含まれますが、一般には単糖が3つ結合した「三糖類」がオリゴ糖と呼ばれることが多くなっています。
オリゴ糖は、結合する単糖の組み合わせによって種類が異なり、「イソマルトオリゴ糖」「ガラクトオリゴ糖」「フラクトオリゴ糖」などさまざまなものがあります。
これらは爽やかな甘さが特徴で、シロップなどが甘味料として用いられます。
腸内にすむ善玉菌のエサになるので、腸内環境を整えるため、乳酸菌やビフィズス菌と一緒に摂取することが望ましいです。
「砂糖」と「オリゴ糖」の違い
「砂糖」と「オリゴ糖」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも広く普及している甘味料ですが、糖の構成、原料、特性や甘さなどに違いがあります。
「砂糖」はサトウキビやテンサイなどの植物から抽出した「ショ糖」で作られている甘味料です。
「オリゴ糖」は、植物や母乳などに含まれる天然の糖で、植物や乳製品を原料に精製したものが甘味料として使用されています。
「砂糖」はブドウ糖と果糖が結合した二糖類の「ショ糖」から作られている糖の結晶です。
「オリゴ糖」はなんらかの単糖が2〜10個結合してできる「小糖類」にあたります。
「砂糖」はくせのない上品な甘さがあり、「オリゴ糖」は爽やかな甘さがあります。
また、「砂糖」は主にエネルギー源に使われ、「オリゴ糖」は腸内で善玉菌を増やすのに役立ちます。
どちらも甘くておいしいものですが、「砂糖」はとり過ぎると肥満や虫歯、「オリゴ糖」はおなかが緩くなる、といった問題が起こりやすくなるので、適度な摂取を心がけることが大切です。
まとめ
「砂糖」と「オリゴ糖」は糖として分類や構成が異なります。
甘味料を使ってみると、見た目や甘さに違いがあることがわかりやすいでしょう。