「シェフ」と「板前」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「シェフ」と「板前」の違いとは?言葉の違い【3語】

「シェフ」「板前」はどちらも料理人のことですがどのような違いで使い分ければいいのでしょうか。

この記事では、「シェフ」「板前」の違いを分かりやすく説明していきます。

「シェフ」とは?

「シェフ」とは、「フランス料理の料理長」を意味する言葉です。

フランス料理店で厨房を統括する料理長を指します。

大人数に料理を提供する施設の厨房では複数人で料理を作らなくてはいけません。

「シェフ」は料理の技術はもちろん部下の力を見極めて適切に配置し料理の進行を管理するマネジメント能力も求められる役割です。

本来は厨房のトップであるフランス料理の料理長のみを指す言葉ですが、現在はフランス料理以外のイタリアンなどでも使われるほか料理長に限らず料理人全般を表す意味で使う場合もあります。


「板前」とは?

「板前」とは、「和食の料理人」を意味する言葉です。

プロの料理人のうち和食を専門に調理する料理人を指します。

和食独自の技法を習得した日本料理のプロフェッショナルです。

和食料理人全般を表す言葉なので料理長から駆け出しまで全て「板前」に含まれます。

調理場を統括する和食の料理長は「板長」もしくは「花板」と呼ばれます。


「シェフ」と「板前」の違い

「シェフ」「板前」の違いを、分かりやすく解説します。

「シェフ」「板前」の違いは「料理のジャンル」です。

どちらも料理人を指す言葉ですが「シェフ」はフランス料理の料理長もしくは西洋料理の料理人を指すのに対し「板前」は和食の料理人を指す、という違いで区別されます。

日本では資格的な区別はなくどちらも「調理師」ですが、一般的な習慣として作る料理のジャンルが区別の基準です。

「シェフ」の例文

・『シェフのオリジナルメニューを堪能する』
・『優柔なシェフを引き抜いた』

「板前」の例文

・『刺身ほど板前の技量で差がつく料理はない』
・『高下駄は板前の定番アイテムだ』

まとめ

「シェフ」「板前」は専門とする料理のジャンルが異なります。

洋食と和食の違いを基準に区別してください。