この記事では、「ケーブル」と「ハーネス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ケーブル」とは?
複数の電線が束ねられ、外側をシースで覆われたものを意味する言葉です。
シースは、ケーブル内の電線を物理的な損傷や環境から保護する役割を果たします。
「ケーブル」は、その耐候性や耐油性などの特性によって、屋内外を問わず、さまざまな環境で使用されます。
「ハーネス」とは?
単体もしくは複数の電線の末端に端子処理やコネクタ処理を施し、他の機器に接続できるようにしたものを意味する言葉です。
「ハーネス」は、とりわけ複雑な配線が必要な自動車や航空機、産業機械などで多用され、配線作業の効率化や保守・修理の容易さを提供します。
「ケーブル」と「ハーネス」の違い
「ケーブル」と「ハーネス」の違いを、分かりやすく解説します。
「ケーブル」と「ハーネス」は、どちらも電気配線に使用される部材を意味する言葉ですが、用途や構造において異なる点があると言えます。
「ケーブル」は、複数のワイヤーを1つのシースで束ねたものです。
シースは耐候性や耐油性を持たせることが可能で、屋外での使用や機械間の接続に適しています。
その一方で、「ハーネス」は、単体もしくは複数のワイヤーやケーブルの末端に、端子処理やコネクタ処理を施し、他の機器にワンタッチで接続できるようにした配線部材のことです。
自動車や航空機の内部配線など、複雑な配線が必要な場所で使用されます。
まとめ
「ケーブル」は、複数のワイヤーをシースでまとめた多芯電線のことです。
シースの種類によって耐候性や耐油性を持たせ、屋外で使用されることもあります。
その一方で、「ハーネス」は、単体もしくは複数のワイヤーの末端をあらかじめ端子処理やコネクタ処理、ハンダ処理などをして、他の機器にワンタッチで接続できるようにした電線のことです。
「ケーブル」と「ハーネス」の違いを理解することは、設計や調達、現場での作業において重要なことだと言えるでしょう。