この記事では、「召し上がれ」と「おあがり下さい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「召し上がれ」とは?
「食べてください」あるいは「飲んでください」という意味で、目上の人や客人に対して飲食を勧めるときに使う尊敬語です。
この言葉の語源は、「飯 (めし)」という言葉から来ており、「めし」は、昔は食べ物全般のことを表し、「召しもの」と呼ばれていました。
そこから「食べる」「飲む」の尊敬語を「召し上がる」というようになりました。
また、「召し上がれ」は、基本的には上司や先輩など目上の人に対して使いますが、歳下の人や対等な立場の人に使っても失礼にはなりません。
「おあがり下さい」とは?
「食べてください」あるいは「飲んでください」という意味で、物品を相手に渡すことを「あげる」と表現することが語源となっています。
この言葉は、目上の人や客人に対して飲食を勧めるときに使う丁寧語です。
この言葉の語源は、「上がる」という言葉から来ており、「上がる」は、そのものが高い地位の者に渡されたり、ことが向かってなされることを意味します。
また、「おあがり下さい」は、「召し上がれ」よりもややフランクな印象になります。
「召し上がれ」と「おあがり下さい」の違い
「召し上がれ」と「おあがり下さい」の違いを、分かりやすく解説します。
「召し上がれ」と「おあがり下さい」は、どちらも相手に食べ物や飲み物を勧める言葉ですが、使い方には違いがあります。
「召し上がれ」は、「食べる」や「飲む」の尊敬語です。
目上の人やお客様に対して使います。
その一方で、「おあがり下さい」は、「あげる」の丁寧語です。
目下の人や友人に対して使います。
「召し上がれ」の例文
・『さあ召し上がれ。これは私が腕を振るった料理です』
・『お食事の前に、サラダを召し上がれ』
「おあがり下さい」の例文
・『お菓子を買ってきました。おあがり下さい』
・『これは、お土産にいただいたお酒です。おあがり下さい』
まとめ
「召し上がれ」と「おあがり下さい」は、どちらも目上の人に食べ物や飲み物を勧めるときに使う言葉ですが、意味や使い方に違いがあります。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。