この記事では、「代償」と「弁償」の違いを分かりやすく説明していきます。
「代償」とは?
一般に、何かを得るために失ったり犠牲にしたりすることを指します。
例えば、「勝利の代償に多くの人命を失った」や「幸せの代償に自分の夢をあきらめた」などのように使われます。
この場合、「代償」は「代わりに払うもの」という意味になります。
また、「代償」とは、他人に与えた損害を金品などで埋め合わせることも指します。
「弁償」とは?
人に与えた損害を金銭や物などで埋め合わせることを指します。
例えば、「友達に貸して壊されてしまったシャープペンシルを弁償してくれた」や「誤って隣の家の窓ガラスを割ってしまい、弁償することになった」などのように使われます。
この場合、「弁償」は「賠償」と同じ意味になりますが、具体的な使われ方には違いがあります。
「弁償」は、個人間の話し合いで解決できる、あまり大きくない問題に対して使われることが多いと考えられます。
「代償」と「弁償」の違い
「代償」と「弁償」の違いを、分かりやすく解説します。
「代償」は、本人に代わってつぐなうことや、目的達成のために失ったり犠牲にしたものなどを指し、自分の利益のために払うものが多いと考えられます。
その一方で、「弁償」は、人に与えた損害を、金銭やものなどで埋め合わせることを指し、相手の利益のために払うものが多いと考えられます。
「代償」の例文
・『彼は事故で相手に大きな怪我を負わせたので、代償として多額のお金を支払った』
・『彼は自分の夢を追う代償として家族との関係を断ち切った』
「弁償」の例文
・『彼女は店の商品を壊してしまったので、弁償として修理代を支払った』
・『彼は隣人の花壇を荒らした犬の弁償として、花を植え直してあげた』
まとめ
「代償」とは、本人に代わってつぐなうことや、目的達成のために失ったり犠牲にしたものを指す言葉です。
その一方で、「弁償」とは、人に与えた損害を、金銭や物などで埋め合わせることを指す言葉です。
ぜひ、正しく使い分けをしましょう。