この記事では、「セオリー」と「マニュアル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「セオリー」とは?
物事の原理や法則を筋道立てて考え組み立てたものを指す言葉です。
英語の「theory」が語源で、見ることや見解を意味するギリシア語から派生しています。
セオリーは、一般的には、学問や科学の分野で、事実や現象を説明するために提唱される学説を表し、観察や実験によって検証されたり、修正されたりすることがあります。
また、セオリーは、客観的な根拠に基づいて作られるものであるという特徴があります。
「マニュアル」とは?
取扱説明書や手引きという意味の言葉です。
英語の「manual」が語源で、手や手動を意味するラテン語から派生しています。
マニュアルは、機器やシステムの操作方法や仕様を記した文書や書籍のことを指し、利用者や作業者にとって分かりやすく、正確に、効率的に、安全に、目的を達成するために作られるものであるという特徴があります。
「セオリー」と「マニュアル」の違い
「セオリー」と「マニュアル」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも法則に沿って組み立てられたものを表す言葉ですが、意味は若干異なります。
セオリーは、物事が筋道立てられた理論を指していますが、持論や意見を意味することから語り手の経験などに基づいて作り上げられた手法や手順を表します。
その一方で、マニュアルは、機器類などの取扱説明書を指す言葉で、操作する人や話者などの主観が入らずに手順や筋道を表します。
つまり、セオリーは主観的に筋道が組み立てられた手順や方法を指し、マニュアルは客観的かつ推奨されている使用方法を指すという違いがあります。
「セオリー」の例文
・『彼のセオリーによると、モテるためにはまず清潔感を持つことが重要らしい』
・『何事も、まずはセオリー通りにやるところからスタートだ』
「マニュアル」の例文
・『彼女は、マニュアルに記載された手順で、故障したエアコンの修理を試みた』
・『彼はマニュアルに従って、新しいプリンターの設定を実施した』
まとめ
「セオリー」と「マニュアル」は、似たような意味を持つ言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「セオリー」は、物事の原理や法則を筋道立てて考え組み立てたものを指します。
また、自分の持論や意見を表すときにも使われます。
その一方で、「マニュアル」は、機器類などの取扱説明書や手引きを指します。
また、操作が手動のものを表すときにも使われます。
