この記事では、「腐心(ふしん)する」と「工夫する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「腐心する」とは?
「腐心する」とは、「あることによって心を痛める」さまや「ひとつのことに必死に取り組む」様子などを示す言葉です。
「あることを行う際に苦労をする」もしくは「悩みに悩んで結論を出す」などというニュアンスで用いられており、「智恵を絞る」ないし「策を講じようとして頭を使う」などという意味合いで使用されています。
「工夫する」とは?
「工夫する」とは、「よりよい方法で試そうとする」さまや「あることを行う際に別の角度から考えてみる」様子などを示す言葉です。
「いろいろな手段を使って取り組む」あるいは「いつもとは別の手順で行う」などという意味合いで用いられており、「想像力を働かせる」ないし「順序や考え方などを変えてみる」などという表現と同じようなニュアンスで用いられています。
「腐心する」と「工夫する」の違い
「腐心する」と「工夫する」は、いずれも「違う方法を探してみる」などという意味合いで使われている文言です。
「比較的大きくて解決が難しい問題」などを対象としている「腐心する」に対して、「どちらかと言えば簡単かつ手軽に行う方法」などを示す「工夫する」とでは、双方の語句がもっているニュアンスや意味は異なっていると言えるでしょう。
「腐心する」の例文
・『中小企業の経営者として腐心する日々が続きます』
・『プロジェクトの責任者として大阪万博の話題づくりに腐心する』
「工夫する」の例文
・『売場のレイアウトを工夫することによって販売促進効果を期待することができます』
・『現在の作業をもっと効率的な方法に工夫する必要がありますね』
まとめ
「腐心する」と「工夫する」は、どちらも「しっかり考える」などという意味合いで使われている言葉です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに気を付けながら場面や状況などに応じてうまく使い分けるようにしましょう。