「あからさま」と「剥出し」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「あからさま」と「剥出し」の違いとは?違い

この記事では、「あからさま」「剥出し」の違いを分かりやすく説明していきます。

「あからさま」とは?

『包み隠さず、明らかなさま』や『露骨なさま』という意味で使われます。

例えば、自分の感情や態度を隠さずに表現する場合や、物事の状態や事実がはっきりと分かる場合に用いられます。

この言葉は、もともと『一時的なさま』や『かりそめにも』という意味で使われていましたが、近世以降は「あきらか」という言葉と混同されるようになり、現在では『物事をはっきりさせる』という意味で用いられることが多くなりました。


「剥出し」とは?

『物事がすっかり現れてしまっているさま』という意味で使われます。

例えば、隠すことが不可能なほどの強い感情や欲望、または隠す必要のないものが表に出ている場合に用いられます。

この言葉は、「むき出し」とも書きますが、「剥出し」と書くとより強調された印象を与えます。


「あからさま」と「剥出し」の違い

「あからさま」「剥出し」の違いを、分かりやすく解説します。

「あからさま」「剥出し」という言葉の意味の違いは、前者が『隠しておくべきことをあえてありのままはっきり出すさま』であるのに対し、後者が『はじめからすっかり現れてしまっているさま』であるという点が挙げられます。

また、前者は『物事が急に起こるさま』や『一時的なさま』という意味も持ちますが、後者にはそのような意味はありません。

このように、両者は似ているようで実は異なるニュアンスを持つ言葉なので、使い分けには注意が必要です。

「あからさま」の例文

・『彼女はあからさまに喜んでいる様子だった』
・『彼はあからさまに嘘をついているということが分かった』

「剥出し」の例文

・『彼は自分の欲望を剥出しにして、人を利用した』
・『彼は自分の無知を剥出しにしてしまった』

まとめ

「あからさま」「剥出し」は似たような意味を持つ言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。

一般的に、「あからさま」「包み隠さず、明らかなさま」という意味で使われますが、「剥出し」「おおわないで、あらわに出すこと」という意味で使われます。

違い
違い比較辞典