「物足りない」と「呆気ない」は似ている言葉として使われますが、ニュアンスが違います。
この記事では、「物足りない」と「呆気ない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「物足りない」とは?
「物足りない」とは物事や行為などが足りていないと感じることを表す言葉であり、満足していない状態を表す時にも使います。
「物足りない」は結果に対して不満を抱いているのが特徴であり、さらに多くのものを求めるきっかけになります。
「物足りない」の類義語には「期待外れ」や「面白みがない」などがあり、様々な場面で使われています。
「呆気ない」とは?
「呆気ない」とは物事や行為が予想よりも簡単だったり早く終わってしまった時の気持ちを表す言葉です。
「呆気ない」は期待外れだった時や面白くないと感じたことを表す時にも使います。
この言葉に使われている「呆気」は意外な出来事に驚かされることを表す言葉であり、この意味を否定したものが「呆気ない」になります。
「呆気に取られる」は物事の意外性に驚かされることを表す言葉です。
「物足りない」と「呆気ない」の違い
「物足りない」は物事や行為が足りていないことから不満足な気持ちになっていることを表す言葉です。
「呆気ない」は物事や行為が簡単であり期待外れだと思う気持ちを表す言葉です。
「物足りない」の例文
・『その大食いチャンピオンはまだまだ物足りない様子で、さらにおかわりを注文しました』
・『ライバルは物足りない顔をしており、主人公が勝ち上がってくるのを待っていた』
「呆気ない」の例文
・『甲子園の準決勝は呆気ないほどにそのチームが簡単に勝ちました』
・『その映画は演出がとてもよかったのですが、話のオチが呆気ないものだったのでそこは減点です』
まとめ
「物足りない」や「呆気ない」は似ている意味を持つ言葉です。
「物足りない」は満足していない気持ちを表すのが特徴であり、「呆気ない」は期待外れという気持ちを表すのが特徴です。