この記事では、「散らかる」と「乱雑」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「散らかる」とは?
そこら辺に物が散乱している様子を「散らかる」【ちらかる】といいます。
まるで暴れて紙が飛び散ったように箱は転がり、服は脱いだ状態で置かれ、色々な所に袋が落ちた状態を指すのです。
それだけ広範囲に散った様子を指し、片付けるのが大変と感じる状態になります。
使い方としては、「ひどく散らかる」といって、いかに床も机の上が乱雑に乱れた様子を表す言葉です。
「乱雑」とは?
とても乱れていて、まとまっていないことを「乱雑」【らんざつ】といいます。
とくに、物があちこちに散らばり、酷い状態を指すのです。
酷く汚らしい状態であれば「乱雑極まりない」といって、かなり物が散乱していてごたごたする様子を表します。
使い方としては「乱雑な企画書だ」というように、いかに内容が雑でやり直すべきか伝えられる言葉です。
「散らかる」と「乱雑」の違い
「散らかる」と「乱雑」の違いを、分かりやすく解説します。
時間が間に合わないとき、慌てて物を探すため物を乱雑に置くことを「散らかる」といいます。
箪笥の引き出しのどこに着る服を入れたか分からなくなり、手で取り出しては床に投げていると「散らかってしまうのです。
その酷く散らかった様子を「乱雑」といい、本来であれば置かれているはずの場所に置いていない酷く荒れた様子を表します。
「乱雑」の方がより酷い有様を指し、職場では「乱雑な報告書だ」とも使われているように、ただ物が散乱する状態を表すだけではありません。
「散らかる」の例文
・『元気の良い子供と入浴すると、いつも風呂場が散らかる』
・『手掴みでご飯を食べる娘が食事すると机の上が散らかる』
「乱雑」の例文
・『いくら人形といっても、乱雑に置かれた姿は酷い』
・『乱雑な企画書を早急に見直すよう部下に伝えた』
まとめ
とても汚らしいさまを伝えられる言葉ではありますが、散らかる様子がまた違ってきます。
どのような状況を指すかに焦点を当てて、使い分けてみましょう。