この記事では、「人間力」と「人間性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「人間力」とは?
「人間力」とは社会の中で自立した一人の人間として生きていくための能力です。
精神的な強さやその礎になる自信、社会の中で生活するための論理感や仕事などへの使命感、人と関わり生きていくためのコミュニケーション能力や相手に合わせる柔軟性など、現代社会で求められる様々な精神的強さを総合的に指します。
これらが完璧に揃っている人はまずいませんが、能力でありスキルでもあるので、努力すればある程度身につけられます。
「人間性」とは?
「人間性」とは人としてのモラルやその人の本質的な性根を指す言葉です。
モラルが高かったり人として善性が高いと人間性が高いと言われ、逆に悪人や迷惑な性格をしていれば人間性は低いと言われます。
どんな倫理観や感情を持つか、感情をあらわにしすぎない理性があるか、人に優しくしたりできるかが人間性です。
人の内面の中でも他人に対する優しさや慈愛といった方向の精神性を指す言葉が人間性とも言えるでしょう。
「人間力」と「人間性」の違い
「人間力」と「人間性」の違いを、分かりやすく解説します。
現代社会で求められる精神面での能力を総合的に指す言葉が「人間力」で、その人の本質的な人間らしいモラルや他人に対する善意や慈愛などの心が「人間性」です。
「人間力」の中には他人に対する思いやりなどもあるので「人間性」も含む言葉と言えます。
また「人間力」は能力についてを言うので努力によって補えますが、「人間性」は本性のような人としての根っこの部分にある性格を指すこともあるので、努力でどうにかならない場合もあるでしょう。
まとめ
社会生活に必要となる精神的な総合力が「人間力」で、人としてのモラルや善性が「人間性」です。
モラルや善性は社会生活を送る上でも重要なポイントなので、「人間力」の中でも「人間性」は小さくないウェイトを占めるカテゴリーと言えます。
ただし「人間力」は努力である程度なんとかできますが、本質的な「人間性」は生まれ持ってのものなので努力でどうにかするのは難しいでしょう。