この記事では、「後の祭り」と「祭りの後」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「後の祭り」とは?
やるべきときに実行できなかったことでで悔やむことを「後の祭り」【あとのまつり】といいます。
やるべき時期は今であるというのに、見過ごしたために手遅れになってしまうのです。
どうしてあのときやらなかったのか後悔して、手遅れになる自分の行動は寂しさが強く出る言葉になります。
この言葉の語源は、祭りが終わった後の虚しさと静けさを表す意味からきている言葉です。
「祭りの後」とは?
あれだけ多くの人々が集まり、活気ある状況でなのに、今では静かでもの悲しさを感じる状況を「祭りの後」【まつりのあと】といいます。
神輿を担いだり、子供から大人まで集まって興奮した祭りも終われば虚脱感に包まれて寂しいと感じるのです。
このようなところから、物事が終わった後に感じる興奮が醒めて、現実の世界に戻されると目が覚めるといった状態を表します。
「後の祭り」と「祭りの後」の違い
ここでは「後の祭り」と「祭りの後」の違いを、分かりやすく解説します。
自らやるべき時期を逃した状態を「後の祭り」といい、手遅れとなった現実に後悔するのです。
職場では、上司に言われたとき実行しなかったばかりに取引先と商談できず終わってしまった状況を悔やみます。
もう一方の「祭りの後」は、人々が集って楽しい時間を過ごしていた後こそ急に静けさが漂い、虚しい気持ちになる状況を表す言葉です。
「後の祭り」の例文
・『すでに亡くなっている親を裏切ったことを今更悔やんでも後の祭りだ』
・『会社が倒産すると決まった後、もがいても後の祭りだ』
「祭りの後」の例文
・『元気のいい子供たちがいなくなった廃校は、祭りの後のようだ』
・『鉱山が閉鎖されると若い人の姿が見えなくなり、祭りの後のようだ』
まとめ
「後」と「祭り」という言葉はまったく同じですが、入れ替わることでまた違う意味で使われています。
どのような状況で使うかに着目して使いこなしてみましょう。