「陶酔」と「恍惚」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「陶酔」と「恍惚」の違いとは?違い

この記事では、「陶酔」「恍惚」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「陶酔」とは?

お酒を飲んでほろよく酔う状態を「陶酔」【とうすい】といいます。

気持ちが良いと思うほどうっとりする光景を見たり、踊り子の妖艶な姿を見て心奪われる状態を指すのです。

とても気持ちいい状態でもあり、己の素晴らしいと感じる部位を見て酔いしれたり、感動する歌手の歌声に聞き入るほど心を強く掴まれた状態を意味します。


「恍惚」とは?

物事に強く興味を惹かれた人は強く心を奪われてしまい、周囲が見えなくなる様子を「恍惚」【こうこつ】といいます。

物事に強く惹かれたとき、どこか意識が飛んでしまったような感覚になり、目の前のことに目を向けられなくなってしまうのです。

言葉の使い方としては、あまりにも輝いて人を惹きつけるほど美しいものを見たとき「恍惚として見入る」と心奪われる様子を表せます。


「陶酔」と「恍惚」の違い

ここでは「陶酔」「恍惚」の違いを、分かりやすく解説します。

とても気持ちがいいと感じるほど相手の語りや踊る姿、演技する姿に酔いしれるのが「陶酔」です。

素晴らしいと感じるものや、美しい光景にうっとりしてしまう状態になる人の様を表します。

もう一方の「恍惚」はあまりの美しい声に聞き惚れる、姿に魅了される様を表せる言葉です。

ピアノの演奏に「恍惚」と耳を傾けるというように、心を捉える音や歌声、容姿といった魅力的なものに強く惹かれる気持ちを伝えられます。

「陶酔」の例文

・『流暢に英語が話せる自分の才能に陶酔してしまう』
・『松茸の独特な味覚に陶酔する村人は苦労して山を歩く』

「恍惚」の例文

・『世界の歌姫の透き通る歌声に恍惚として人々は聞き入った』
・『16歳のアイドルの美しい肌と体型に男性は恍惚する』

まとめ

酔うほどに心が入り込むとき使う言葉を2つご紹介しました。

どのような状態になるか状況に目を向けて、使い分けてみるといいでしょう。

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