この記事では、「申し分ない」と「申し訳ない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「申し分ない」とは?
「申し分ない」は「もうしぶんない」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「不満に思う点がなく、十分満足な様子」という意味です。
2つ目は、「欠点がなく、完璧な様子」という意味です。
「分」は「わ(ける)」とも読みますが、「もうしわけない」とは読みません。
「申し分ない」の言葉の使い方
「申し分ない」は形容詞として「家柄は申し分ない」「申し分ない出来栄え」などと使われます。
「申し分+ない」で成り立っている語で、「申し分」は「不満に思う点」「欠点」「言い分を述べること」という意味、「ない」は打消しの意味の形容詞、「申し分ない」で、「不満に思う点がないこと」「欠点がないこと」になります。
主観的に満足して言うことなしの状態に使われます。
「申し訳ない」とは?
「申し訳ない」は「もうしわけない」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手に迷惑をかけたり、不快にさせたりした時に、弁解の余地がないとお詫びする語」という意味です。
2つ目は「相手に無理なお願いごとをして良心が痛む思いだと伝える語」という意味です。
「申し訳ない」の言葉の使い方
「申し訳ない」は形容詞として「遅れて申し訳ない」「申し訳ないが、明日にしてくれ」などと使われます。
「申し訳+ない」で成り立っている語で、「申し訳」は「言いわけ」「弁解」「体裁をとりつくろうこと」という意味、「ない」は打消しの意味の形容詞、「申し訳ない」で「弁解の余地もないこと」になります。
基本的に、相手に謝罪する時に使われる言葉で、敬語表現は「申し訳ありません」「申し訳ございません」になります。
「申し分ない」と「申し訳ない」の違い
「申し分ない」は「不満に思う点がないこと」「欠点がないこと」です。
「申し訳ない」は「弁解の余地もないこと」です。
まとめ
今回は「申し分ない」と「申し訳ない」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。