平凡な人が多く集まっている様を示す言葉には「烏合の衆」や「有象無象」があります。
この記事では、「烏合の衆」と「有象無象」の違いを分かりやすく説明していきます。
「烏合の衆(うごうのしゅう)」とは?
「烏合の衆」とは多くの人が集まっている状態を示す言葉であり、この場所は規則や秩序がないことから数だけが多い集団を示す時に使います。
「烏合の衆」は統一されておらず無秩序な大人数を示す時や、未熟でまとまりがない集団を示す時にも使うことが可能です。
「烏合の衆」はこのような意味から基本的にネガティブな意味の言葉として使われています。
この言葉に使われている「烏合」はカラスの集まりであり、カラスは無秩序な性格であり比喩表現として使われています。
「有象無象(うぞうむぞう)」とは?
「有象無象」とは世の中に沢山あるくだらない人や物、まるでつまらない人々や集団を表す時に使う言葉です。
「有象無象」は仏教用語である「有相無相」から転じて作られたものであり、この言葉は「うそうむそう」と読みます。
「有象無象」は群衆や野次馬などの集団を表す時にも使う言葉であり、こちらも基本的にネガティブな意味として使われています。
「烏合の衆」と「有象無象」の違い
この2つはどちらも多くの人が集まっていることを示す言葉です。
「烏合の衆」は数だけが多い状態や無秩序な集団を示す言葉であり、「有象無象」はくだらないものやつまらない人が集まっていることを示す言葉です。
「烏合の衆」の例文
・『その軍隊はまるで烏合の衆だ』
・『デモが開かれたが、素人だらけなので烏合の衆となっています』
「有象無象」の例文
・『世の中の有象無象とは関わらずに生きていきたい』
・『有象無象から離れた山奥で僧侶は毎日滝行しています』
まとめ
「烏合の衆」や「有象無象」は人が多く集まっていることを示す言葉であり、ネガティブな意味の言葉として使われています。