「アナーキー」と「アウトロー」では何が違うのでしょうか。
この記事では、「アナーキー」と「アウトロー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アナーキー」とは?
「アナーキー」とは、「無政府状態」を意味する言葉です。
社会において秩序を管理し支配する主体である政府がいない状態を指します。
社会に秩序を管理する政府がいなければ犯罪や無法が横行したちまち混沌とした状態になってしまいますが、管理社会を否定する一部の人々はそのような状態を好ましいものと考えます。
支配を否定し社会そのものからあらゆるルールを無くそうと考える究極の自由に当たる状態が「アナーキー」です。
無政府状態を理想とする思想を「アナーキズム」といい、そのような思想を持つ人を「アナーキスト」といいます。
「アウトロー」とは?
「アウトロー」とは、「法秩序から外れた存在」を意味する言葉です。
犯罪のなどの理由により法の保護を受けられなくなった人を指します。
秩序から外れたことで法律による権利やほごを喪失する一方、法を守る遵法精神も失われているため多くは犯罪や非道にためらいがない無法者となります。
本来は集団において守られるべき法から外れた人物を指す言葉ですが、常識的な考えから外れた非主流派の意味で使われることもある表現です。
「アナーキー」と「アウトロー」の違い
「アナーキー」と「アウトロー」の違いを、分かりやすく解説します。
「アナーキー」と「アウトロー」の違いは「思想」です。
どちらも既存の秩序に縛られない点は共通していますが「アナーキー」は秩序そのものを否定しているのに対し「アウトロー」は秩序を認めつつも従わず保護も受けない外れた状態を指す、という違いで区別されます。
秩序への対抗姿勢はよく似ているものの考え方は全くの別物です。
「アナーキー」の例文
・『アナーキーな言動が目立つ』
・『アナーキーな芸術作品』
「アウトロー」の例文
・『アウトローを気取る』
・『アウトローは常に一匹狼だ』
まとめ
「アナーキー」と「アウトロー」は非常によく似ていますが根本的なところで違いがあります。
言葉の意味を正しく理解して使い分けてください。