この記事では、「軽率」と「軽はずみ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「軽率」とは?
「軽率」は「けいそつ」と読み、「物事を深く考える前に、軽々しく振る舞うこと」を意味する言葉です。
「率」の文字は、洗った糸を左右から引いてしぼる様子から成り立ち、「まとめる」「ひきいる」「従う」「割合」などの意味合いがあります。
このことから、「軽々しい」+「物事の見方や考え方をまとめる」を組み合わせたのが「軽率」であるといえます。
つまり、「軽率」は、思案や思慮に欠けている振る舞いということができます。
「軽はずみ」とは?
「軽はずみ」とは、何かの拍子にうっかり物事を行ってしまうことを意味する言葉です。
「はずみ」は「弾み」と同じで、「跳ねる」「跳ね返る」「調子よく」といった意味合いがあり、「はずみをつける」というように、流れや勢いに乗る様子を表す言葉としても使われています。
また、「何かのはずみに」という例もあり、周囲の流れや空気にうっかり乗ってしまう様子としても使われます。
「軽率」と「軽はずみ」の違い
「軽率」と「軽はずみ」は、どちらも軽々しい振る舞いを指す言葉ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「軽率」には、「考えが軽々しい」「思慮が足りない」といった意味合いがあるのに対し、「軽はずみ」は何かの拍子に軽々しく振る舞うことといった意味合いがあります。
言葉のニュアンスによる使い方としては、「軽率な判断を下してしまった」、「軽はずみな行動は控えるよう」といった表現がよく使われています。
つまり、「軽率」にならないようにするとは、「よく考えてから行動に移すこと」であり、「軽はずみ」を防ぐには、「調子に乗らず落ち着いた行動を心掛ける」であるといえます。
まとめ
いかがでしたか。
「軽率」と「軽はずみ」は、どちらも軽々しい行動を指した言葉で、ネガティブな意味合いを持っています。
「軽率」や「軽はずみ」の意味を理解できれば、そういった振る舞いや心の状態を未然に防ぐことができそうです。