「一難去ってまた一難」と「踏んだり蹴ったり」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「一難去ってまた一難」と「踏んだり蹴ったり」の違いとは?違い

この記事では、「一難去ってまた一難」「踏んだり蹴ったり」の違いを分かりやすく説明していきます。

「一難去ってまた一難」とは?

災難が終わったと思えば、また違う災いが降りかかるという意味の言葉が「一難去ってまた一難」【いちなんさってまたいちなん】です。

例えば、床下浸水したので掃除してきれいにした後、今度は地震がきて瓦が落ちては片付けるはめとなります。

その後、今度は会社が倒産して家族離散という問題が襲うという穏やかには暮らせない現実が襲うのです。


「踏んだり蹴ったり」とは?

何度も酷い目に遭うことを「踏んだり蹴ったり」【ふんだりけったり】といいます。

例えば、会社を出て、駅前で食事していれば酔っ払いに絡まれて帰りが遅くなり、最終電車で帰れば駅を通り越し、挙句の果てには財布をすられて駅から30分以上も歩いて帰るといった重ねて悪い災いに見舞われる現状を指すわけです。

このように、不運が何度も立て続けに襲う状況を表す言葉になります。


「一難去ってまた一難」と「踏んだり蹴ったり」の違い

「一難去ってまた一難」「踏んだり蹴ったり」の違いを、分かりやすく解説します。

災難を片付けたと思えば、また同じような災いが襲ってくることを「一難去ってまた一難」といいます。

自分では求めていない問題が次から次へと降りかかってくる難題に弱り果てる人の様を指すのです。

もう一方の「踏んだり蹴ったり」は酷い目に何度も遭い、本当に弱ったと思う人の感情を表します。

不運に襲われているとき、また悪いことが重ねて起きる状態となってしまうのです。

「一難去ってまた一難」の例文

・『火事で家が燃えて、子供が誘拐されるとは一難去ってまた一難だ』
・『車が洪水で流された後、車庫が飛ばされるとは一難去ってまた一難だ』

「踏んだり蹴ったり」の例文

・『手首を痛め、踵の骨が割れるとは踏んだり蹴ったりだ』
・『水道管が破裂した後、漏電するとは踏んだり蹴ったりだ』

まとめ

似たような意味で使われていることわざを2つ取り上げましたが、何度も災難に襲われるか、重ねて悪いことに見舞われるかの違いがあると覚えておくといいでしょう。

違い
違い比較辞典