この記事では、「黒七味」と「普通の七味」の違いを分かりやすく説明していきます。
「黒七味」とは?
「黒七味」の色は全体的に濃い茶色となります、黒に近い茶色の見た目をしていることから「黒七味」と言われています。
では、なぜ、見た目が濃い茶色なのか。
それは、「黒七味」の作り方にあります。
「黒七味」は初めに原材料を乾煎りします。
乾煎りした後、粉末にし、その粉末を手で揉み込みます。
その結果、赤色の唐辛子や黄緑色の山椒が目立たなくなり、より濃い茶色に見えるのです。
このように作られる「黒七味」は、京都にあるお店、原了郭で作られたのが始まりです。
原材料は白ゴマをはじめ、唐辛子や山椒、けしの実、青のり、黒ゴマ、麻の実の7つ。
これらを乾煎りすることで香ばしさが加わった「七味」になります。
「普通の七味」とは?
「普通の七味」の色は全体的に赤色となります。
原材料を粉末にした後、混ぜれば「普通の七味」の完成です。
そのため、色の強い唐辛子などが目立ち、赤が主体としたものになります。
唐辛子のピリッとした辛さに加え柑橘類の爽やかな香りを楽しむことができる「普通の七味」。
「普通の七味」の場合、必ず何を使わなければならないといった原材料の定義はありません。
そのため、原材料は様々なものの、多くの「普通の七味」において、干したミカンの皮が使用され、柑橘系の爽やかな香りを楽しむことができるようになっています。
「黒七味」と「普通の七味」の違い
「黒七味」と「普通の七味」を比較した場合、「黒七味」は、白ゴマをはじめ、唐辛子や山椒、けしの実、青のり、黒ゴマ、麻の実の7つを原材料としていること。
そして、これらを乾煎りした後、粉末にし、その粉末を手で揉んで作っているといった原材料と製造方法に比べ、「普通の七味」には、必ずこれを使用していなければならないといった原材料の定義はありません。
また、製造方法においても、原材料を粉末にするだけで完成するといった違いがあります。
このように、製造過程に大きな違いがあることで、見た目や香りに大きな違いがある「黒七味」と「普通の七味」になります。
まとめ
以上が、「黒七味」と「普通の七味」の違いです。