所変われば品変わる?この記事では、「生ハム」と「ベーコン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「生ハム」とは?
日本でイタリア産の生ハムが食べれなくなったのは大きな話題になりました。
イタリア産の生ハムの総称「プロシュート」やスペイン産の「ハモン・セラーノ」「ハモン・イベリコ」などは近年ではその名前も広く浸透しています。
豚の骨付きモモ肉を1本丸々と熟成させたものを見た事がある方も多い事でしょう。
「生ハム」は非加熱が特徴。
製法は各地の特色が発現します。
日本の大手ハムメーカーが販売している商品はドイツ圏の「ラックスハム」であり、低温燻製したものが多いと言えるでしょう。
「ベーコン」とは?
日本で簡単に手に入るのはいわゆるベーコン風ハムが多いと言えるでしょう。
現在でも欧米諸国で食べられている「ベーコン」と日本の「ベーコン」では大きな違いがあると言えます。
日本の大手ハム会社の発売している「ベーコン」は燻製液、燻製風調味液に浸したものがほとんどであり、塩漬けにして燻製する工程を取っていないものがほとんどです。
現在ではアメリカスタイルのベーコンが『コストコ』で購入可能。
かつてはフランスの最大手スーパー『カルフール』が日本進出した時にも食文化の違いとして話題の1つになりました。
「生ハム」と「ベーコン」の違い
「生ハム」と「ベーコン」の違いを、分かりやすく解説します。
欧米における「ベーコン」と「生ハム」はより近い存在だと言っていいですが、日本式の「ベーコン」はより異質と言っていいでしょう。
基本的に「生ハム」は非加熱、「プロシュート」や「ハモンセラーノ」の様に骨付きモモ肉を塩漬けにして熟成させたものです。
一方の「ベーコン」は基本的に脂の多いバラ肉を使ったものが多いですが、いわゆる肩肉を使った「ショルダーベーコン」や「ロースベーコン」も存在します。
塩漬けで貯蔵した後に塩抜きして燻製するのが一般的だと言っていいでしょう。
まとめ
「生ハム」はスペイン・イタリアスタイルのものは豚肉の骨付きモモ肉を丸ごと長期間塩蔵。
皮を剥ぐ、剥がないの違いはありますが、1年〜4年寝かせて完成。
ドイツスタイルのものは塩蔵した肉を塩抜きして低温燻製させたもので、日本のハムメーカーが販売している商品はドイツスタイルの生ハムだと言っていいでしょう。
一方で「ベーコン」は基本的にはバラ肉ですが、元々の発祥地ドイツでは背肉を使う等使う部位は様々だと言っていいでしょう。
塩漬けにした肉を塩抜きし、燻製したのが「ベーコン」です。
日本の大量生産品は燻製液に漬けたものです。
市販の燻製卵と作り方は同様だと言っていいでしょう。