「上る」と「上がる」の違いとは?分かりやすく解釈

「上る」と「上がる」の違いとは?違い

同じような意味で使われる言葉として「上る」「上がる」があります。

どちらも「上」という漢字を含む言葉ですがどのような違いがあるのでしょうか今回は、「上る」「上がる」の違いを解説します。

「上る」とは?

「上る」とは、「低い位置から高い位置へと移動していること」を意味する言葉です。


「上る」の使い方

高低差のある場所においてそのもの全体が低い位置から高い位置へと移動していることを意味します。

1階から2階へ、川下から川上へなど明確な上下関係が認められる状況において下から上へと意識して移動しているさまを表す言葉です。


「上がる」とは?

「上がる」とは、「低い位置から高い位置に移ること」を意味する言葉です。

「上がる」の使い方

低い位置にあったものが何らかの方法や手段によって高い位置へと移るさまを表します。

最初の時点では低いところにあったそのもの全体が高いところに移り終える様子を表す際に用いる表現です。

「上る」と「上がる」の違い

「上る」「上がる」の違いは「状態」です。

どちらも低い位置から高い位置への移動を表す言葉ですが「上る」が下から上へと移動する途中経過を強調した表現なのに対し「上がる」は下から上への移動が完了した状態を強調する表現です。

1階から2階へと移動するために階段を歩いて上に向かって動きつつある状態が「上る」で、階段を歩いて2階に到着した状態が「上がる」という違いで使い分けられます。

実際には1階から移動しつつある状態と2階に到着し移動が完了した状態を全て含めて表すことが多いため「上る」「上がる」を同じ意味で使うことも多く、厳密に使い分けられてはいません。

「上る」の例文

・『鮭が川を上る』
・『エレベーターを使わず階段で上る』

「上る」と「上がる」の例文

・『ステージに上がる』
・『成功を知らせる狼煙が上がる』

まとめ

「上る」「上がる」は状態の違いで使い分けられますが、同じ意味で使われることもあります。

どのような状態を表しているのかに注目して使い分けてください。

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