この記事では、「大丈夫」と「しっかり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大丈夫」とは?
この言葉には2つの意味があります。
ひとつは、強くて確かであるさま、危ないところがなく安心できるさまです。
見たこともない食べ物を出されたとします。
普段食べなれているものなら安心して口にできますが、見たこともないものだと安心できるのか不安になってしまいます。
こういったときに「食べても大丈夫ですか」と尋ねたりします。
安全な場合は「大丈夫です」と答えます。
もう一つの意味は、間違いのないさまです。
この意味では「今度はうまくいくから大丈夫」のような使い方をします。
この例では、うまくいくことに間違いがないさまを表しています。
「しっかり」とは?
この言葉の主な意味は5つあります。
1つめは、物事の基礎や構造などがかたいこと、ゆるみがないことです。
「ロープをしっかりと縛る」のような使い方をします。
2つめは、考えや人柄が確かであり信用できるさまです。
「しっかりとした考えを持った人」のような使い方をします。
3つめは、気持ちを引き締めて物事にあたるさまです。
勉強にまじめに向き合うさまを「しっかりと勉強をする」といいます。
4つめは、意識がはっきりしている、心身が正常であるのです。
「しっかりと目を覚ましている」のような使い方をします。
5つめは、十分であるさま、たくさんです。
たくさん食べることを「しっかり食べる」といいます。
「大丈夫」と「しっかり」の違い
「大丈夫」と「しっかり」の違いを、分かりやすく解説します。
強くて確かという意味が似ているのですが、同じことではありません。
前者は、安心できるさま、確かであるさまという意味です。
「触っても大丈夫ですか」とはいいますが、これを後者の言葉に置き換えることはできません。
後者は、ゆるみがないさま、かたいさまという意味です。
「ロープをしっかり結ぶ」とはいいますが、これを前者の言葉に置き換えることはできません。
まとめ
強くて確かという意味が似ていますが、同じような使い方はできないことがある言葉です。