「仕舞う」と「終う」の違いとは?分かりやすく解釈

「仕舞う」と「終う」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「仕舞う」「終う」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「仕舞う」とは?

物事を終わらせることを「仕舞う」【しまう】といいます。

部屋を綺麗に片付けるため自分が使った物をもとにあった所へ入れるといった行為を指すのです。

例えば、結婚式に着て行った着物をシワにならないように折り畳み、引き出しの中に入れて保管することを「仕舞う」といいます。

また、文字を書くとき使う筆や墨汁を書道ケースの中に入れる行為を「仕舞う」というわけです。


「終う」とは?

自分が続けていたことをすべて終わらせるといった意味で使われているのが「終う」【しまう】です。

使い方としては、「商品を片付けて店を終う」といい、もうすべての営業を終わらせると伝えます。

このように、物事を終える、完結させるといった意味があり、これで最後という状況を伝えるときよく使われている言葉です。


「仕舞う」と「終う」の違い

「仕舞う」「終う」の違いを、分かりやすく解説します 荷物を倉庫に入れる、乾いた洗濯物を折り畳んで家具に収納することを「仕舞う」といいます。

自分が使った物を元にある場所に片付けるといった場面を意味する言葉です。

もう一方の「終う」は、物事を完了させるといった意味で使われています。

この「終う」「しまう」と読むのは常用漢字表外であるため、公文的な書面に記載するときは「仕舞う」と記入するといった違いがある言葉です。

「仕舞う」の例文

・『事故で亡くなった姉が大事にしていた服を箱に入れて仕舞った』
・『兄が家の金を持ち出したことは、一生胸の中に仕舞っておきたい』

「終う」の例文

・『大型台風が来るというので、授業は午前中でお終いになった』
・『芸人が出た番組は終いまで笑いっぱなしであったので、お腹が痛い』

まとめ

同じ読み方する言葉を2つご紹介しましたが、意味がかなり違うため使い方に工夫して、どのような状況で使えばいいか自分なりに考えて使いこなしましょう。