最近のスマホにつけるカバーは透明であったり、硬くて丈夫であり、昔のものとはかなり違います。
そのようなカバーの多くは「ポリカーボネート」と呼ばれる素材でできています。
それでは、この「ポリカーボネート」とはどういう意味でしょうか。
また、「プラスチック」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「ポリカーボネート」と「プラスチック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ポリカーボネート」とは?
「ポリカーボネート」とは、英語の「polycarbonate」をカタカナ表記したもので、特殊な製法で作られた合成樹脂の一種で、広義の「プラスティック」の一種です。
その特徴から、近年、多くの製品の素材として注目されており、耐電子レンジの食器から、スマホのカバー、スーツケースから防弾ガラス、航空機の部品まで、さまざまなものに使われています。
「プラスチック」とは?
「プラスチック」とは、英語の「plastic」をカタカナ表記したもので、昔から使用されている、いわゆる「合成樹脂」のなかでもある程度硬い素材のことを指す言葉です。
もともとは「可塑性」つまり、なんらかの力を加えて形を変えることができ、もとに戻らないような性質のことを表す「plasticity」と同じ語源を持っています。
「ポリカーボネート」と「プラスチック」の違い
「ポリカーボネート」と「プラスチック」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、一般的に言われる合成樹脂、あるいは広義の「プラスティック」、「熱可塑性樹脂」であることは同じですが、タイプが違います。
その素材としての違いを明確にするなら、「ポリカーボネート」は普通の「プラスティック」に比べて、加工がしやすいのに、硬くて割れにくく、透明に作ることができ、さらに熱にも強いという部分が挙げられます。
したがって、「ポリカーボネート」は強力な「プラスティック」と言っても良いでしょう。
まとめ
この記事では、「ポリカーボネート」と「プラスチック」の違いを、解説してきました。
ここまで、述べたようにこの2つは広義の「プラスティック」です。
それとは別に日本ではビニールという素材もあり、最近はあまり見なくなりましたが、スーパーで買い物をすると入れてくれた袋も、「ビニール袋」と呼ばれています。
しかし、これは日本と一部の国の呼び方で、例えばアメリカで「ビニール」といえば、「アナログ版のレコード」のことを指すかなり特殊な言葉で、いわゆる「ビニール袋」のことは「plastic bag」すなわち「プラ袋」と呼びます。