この記事では、「がんもどき」と「ひりょうず」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「がんもどき」とは?
豆腐を中心に野菜も一緒に食べられる食べ物を「がんもどき」といいます。
人参や銀杏、ひじきといったものを入れて混ぜ合わせたものが商品化されていて、うずらや鶏の卵黄を入れて練り合わせたものを油で揚げた豆腐料理です。
スーパーに並ぶ商品はすでに油で軽く揚げてありますので、醤油や砂糖で味付けすれば簡単に「がんもどき」の料理ができます。
この商品が誕生した由来は、貴重な肉に似せるため蒟蒻を使っていたところが豆腐に代わったからです。
「ひりょうず」とは?
京都では「がんもどき」を「ひりょうず」といいます。
元々「飛龍頭」と漢字で書くように、龍の顔に似ているところが特徴的です。
この言葉の由来は、ポルトガルの小麦粉に卵を入れて練り合わせたものを、たっぷりの油で揚げた“filhos”(フィリョース)というお菓子の名前に漢字をあてがったところからきています。
元禄10年には、日本では豆腐巻【とうふけん】という精進料理を「飛竜頭」と「ひりょうず」と呼ぶようになりました。
これにきくらげと牛蒡を食べやすく切り、炒めたものを豆腐の中に入れて丸め、揚げたのです。
「がんもどき」と「ひりょうず」の違い
「がんもどき」と「ひりょうず」の違いを、分かりやすく解説します。
椎茸や人参を食べやすいよう細かく切ったものを潰し、滑らかな食感にした豆腐の中に入れて丸めたものを軽く揚げた状態が「がんもどき」です。
少し上下が潰れたような円形状となっていて、醤油で煮ればご飯のおかずとして最適な豆腐料理となるわけです。
もう一方の「ひりょうず」は「飛龍頭」と書いたお菓子であり、小麦粉を使ったお菓子です。
卵を入れて混ぜたこのお菓子もまた油で揚げたもので、ポルトガルから伝わった食べ物になります。
まとめ
見た目が似ていますが、おかずとして食べられているか、子供から大人まで食すお菓子かの違いがありますので、自分なりに異なる点を比べてみるといいでしょう。