借金返済に関係する言葉として「リスケ」と「借換」があります。
二つの言葉はそれぞれ何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「リスケ」と「借換」の違いを解説します。
「リスケ」とは?
「リスケ」とは、「借金の返済条件を変更すること」を意味する言葉です。
「リスケ」の使い方
「リスケ」は「リスケジュール」の略でスケジュールを見直すことを表します。
本来はあらかじめ立てられていた予定の変更や組んでいたスケジュールの見直しといった意味で使われるビジネス用語ですが借金返済関連では当初の返済計画を見直すこと、つまり返済期限や返済条件などを見直すことを意味する言葉として使われています。
借金は借りた金額を期日までに定められた条件で返すのが基本的なルールです。
「リスケ」はその借金の基本を曲げる行為であり債権者にとって好ましいものではありません。
現状の返済計画が続けばほぼ確実に行き詰まる場合にのみ取られる措置で返済期間の延長や返済額の減額など返済条件を債務者が無理なく返済できるように見直すことで返済計画の破綻を回避します。
「借換」とは?
「借換」とは、「借金を新たな借金で一括返済し借り入れ先を変更すること」を意味する言葉です。
「借換」の使い方
高金利の借入を低金利の借入で一括返済して金利を下げたり複数の借入先からの借金を単一の借入先からの借金で返済して一本化したりといった返済の負担を軽減する目的で行われる借入先の変更を表します。
すでに借金している状態で新たに借り入れるためある程度条件は厳しくなりますが、功すれば金利の圧縮や管理負担の軽減などさまざまなメリットが見込めます。
「リスケ」と「借換」の違い
どちらも借金返済の負担軽減を目指して行う対処のことですが現在の借入先はそのままで条件のみを変更するのが「リスケ」、借入先を変更することで条件を変えるのが「借換という違いで区別されます。
まとめ
同じ借金問題解決の手段でも「リスケ」と「借換」ではやり方が大きく違います。
どのようにして返済負担を軽減するのか、それぞれの仕組みを正しく理解しておきましょう。