「千差万別」と「多種多様」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「千差万別」と「多種多様」の違いを分かりやすく説明していきます。
「千差万別」とは?
「千」や「万」という数は数が多いことを意味する際に用いられることがあります。
そして、「差別」は区別や違いといった意味があり、そのことから、「千差万別」は、さまざまに異なり同じではないことを意味する言葉になります。
それぞれがさまざまに異なっていること。
種類が色々とあり違いもそれぞれあることが「千差万別」になります。
「千差万別」の使い方
「千差万別」は、「千差万別のこだわり」や「千差万別の意見」、「千差万別の症状」などといった形で用いられます。
「多種多様」とは?
「多種」は種類が多いこと。
「多様」は、様々な種類があること、様々な、色々な、といった意味があります。
この2つの言葉が組み合わさり完成した「多種多様」は、種類や性質、状態や状況、現象などが様々であることを意味する言葉になります。
種類が多く様々な状態を「多種多様」と言います。
「多種多様」の使い方
「多種多様」は、「多種多様な仕事」や「多種多様な商品」、「多種多様な人種」などといった形で用いられます。
「千差万別」と「多種多様」の違い
「千差万別」は、それぞれがさまざまに異なっていること。
種類が色々とあり違いもそれぞれあること。
「多種多様」は、種類や性質、状態や状況、現象などが様々であることを意味する言葉になります。
「千差万別」は、それぞれが異なっていることを意味する言葉に対し、「多種多様」は、種類や性質などが様々であることを意味する言葉になります。
「千差万別」の例文
・『千差万別の意見をまとめることは難しい』
・『被害の状況は千差万別である』
・『当社を利用されているお客様に千差万別の意見を募集することにした』
・『人が人を好きになる気持ちは千差万別です』
「多種多様」の例文
・『私は海外に行き、初めて多種多様な人種の人々と知り合うことができました』
・『彼は、多種多様な経験の持ち主です』
・『多種多様なプレーができる選手になりたい』
・『人の趣味は多種多様です』
まとめ
以上のように、少し異なった意味を持つ2つの言葉になります。