物語の中での役割を指す言葉として「悪役」と「敵役」があります。
似たような意味で使われる言葉ですが具体的にどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「悪役」と「敵役」の違いを解説します。
「悪役」とは?
「悪役」とは、「物語の中において悪いことをする役」を指す言葉です。
「悪役」の使い方
善悪の区別がある登場人物が出演する物語作品において悪の役割を担うものを指します。
一般的には物語の中に登場する悪事を働く悪人を指しますが、「悪役」に相当するものが人間以外の場合もあります。
物語における役割としての悪を指し人の本質ではなく与えられた役割を表す言葉です。
一般的には悪事を働く登場人物の中でも物語に深く関わるものを指す言葉ですが、比喩的な表現として人に憎まれやすい人や悪くないのに悪く思わせる立場の人を指す言葉としても使われる表現です。
「敵役」とは?
「敵役」とは、「物語において主人公と敵対する役」を指す言葉です。
「敵役」の使い方
物語において主人公と対立する立場にあるものを指します。
一般的には利害の対立など敵対する立場にある相容れない役を指しますが、ライバルや好敵手など必ずしも仲の悪くない存在が「敵役」として登場することもあります。
「悪役」と「敵役」の違い
「悪役」と「敵役」の違いは「悪事」です。
物語において主人公と対立する存在のうち悪事を働くのが「悪役」、立場は異なり対立しているが悪事を働いていないのが「敵役」という違いで区別されます。
主人公の夢を否定する厳格な親やスポーツで対戦するチームなどは乗り越えるべき「敵役」ですが悪事を働いているわけではないので「悪役」には当たりません。
「悪役」の例文
・『悪役でキャスティングされる』
・『悪役が魅力的な作品ほど面白い』
「敵役」の例文
・『一流の俳優を敵役に起用する』
・『敵役が物足りないと作品としてもつまらない』
まとめ
「悪役」と「敵役」は似ているようで全く意味が異なる言葉です。
言葉の意味を正しく理解して使い分けてください。