この記事では、「苦行」と「修行」の違いを分かりやすく説明していきます。
「苦行」とは?
苦行は、くぎょうと読むべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、程度が酷いやくるしみといった意味を持つ苦の文字に、おこないとかゆくといった意味を所有する行の文字を付け加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から苦行は、辛さや苦しみに耐えて仕事をする事や、肉体を苦しめる事で浄化し悟りを得ようとする行為を示すのです。
「苦行」の言葉の使い方
苦行は、苦しみに耐えて仕事を行うとか、悟りを得るために肉体を苦しめ浄化するといった意味の言葉として用いられています。
要するに苦という漢字が使用されている事から分かる様に、苦しみに耐えながら仕事や悟るための鍛錬を行うといった意味の言葉として使われているのです。
「修行」とは?
修行は、しゅぎょうと読むのが正解な言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、人格を磨くや技芸とか学問を身につけるといった意味の修の漢字に、おこなうやゆかせる等の意味がある行の漢字を付け足す事で成立した言葉です。
だからこそ修行は、悟りを目指して努力する事や、学問や技芸を磨くために努力する事といった意味を表します。
「修行」の言葉の使い方
修行は、悟りを得るのを目的に努力するという意味の言葉として用いられているのです。
他にも、技芸を磨いたり学問を学ぶために努力する、という意味の言葉として使用されています。
「苦行」と「修行」の違い
苦行と修行の漢字表記を見比べれば、最初の漢字が苦か修かという違いがある事に、直ぐに気付く事が可能です。
所がその後に続くのは同じ行の漢字で、どちらも悟りを目指すという同じ意味を持っています。
ですが最初の漢字が違う事で、意味のニュアンスに違いが生じているのです。
苦行は、肉体を苦しめる程に激しく悟りを得るための行為をする事を示します。
一方の修行は、悟るために努力するという意味で、苦行程には己を追い込みません。
まとめ
2つの言葉は、どちらも悟りを目指す行為といった意味を持っています。
ですが最初の漢字が違う事で、示す意味合いのニュアンスには相違点が生じているのです。
ちなみに苦行は、肉体的苦痛が生まれる程に激しく悟りを得るための行為を行う、という意味の言葉として用いられています。
対する修行は、悟りを目指して奮闘する、といった意味の言葉として使われているのです。