「光速」と「亜光速」はどちらも速さを表す言葉です。
2つの言葉はそれぞれどのような速さを表しているのでしょうか。
今回は、「光速」と「亜光速」の違いを解説します。
「光速」とは?
「光速」とは、「光の速さ」を指す言葉です。
「光速」の使い方
光が伝播する速さのことで真空中では1秒間に約30万km進む速さと定義されています。
現在の物理学で観測される宇宙においてはこれ以上ない最大の速度に当たるもので1秒間に地球を7周半する速さに相当します。
「光速」は単なる速さではなく時間と空間を定義する特別な意味を持つ速さです。
アインシュタインが唱えた相対性理論では「光速」が現代物理学におけるひとつの壁であることが証明されており、「光速」を突破することで我々に定期利用されている物理法則とは異なる法則が現れるとされています。
「亜光速」とは?
「亜光速」とは、「光の速さに限りなく近い速さ」を意味する言葉です。
「亜光速」の使い方
「亜光速」の「亜」には「それに次ぐ」という意味があります。
熱帯に次ぐ気候を「亜熱帯」、本流から派生したものを「亜流」と表現するように光の速さに次ぐ限りなく近い速さが「亜光速」です。
具体的な基準は定められておらず1秒間に進む速さが30万kmに限りなく近い速さ全般が「亜光速」に当たります。
「光速」と「亜光速」の違い
「光速」と「亜光速」の違いは「光の進む速さに到達しているかどうか」です。
光は真空中では1秒間に約30万km、正確に表すと299792458m進みます。
この光の進む速さに達している速さが「光速」、限りなく近づいているものの達していないそれ以下の速さが「亜光速」と区別されます。
「光速」の例文
・『太陽から地球までは光速でも8分19秒かかる』
・『1番近い恒星まで光速でも4. 3年かかる』
「亜光速」の例文
・『新型エンジンは亜光速までの速度を出せる』
・『亜光速で飛べるのはSFの中だけだ』
まとめ
「光速」と「亜光速」は光の速さに達しているかいないかの違いで区別されます。
SF 作品だけでなく現実世界でも使われる言葉なので憶えておきましょう。