この記事では、「先程」と「先刻」の違いを分かりやすく説明していきます。
「先程」とは?
先程は、さきほどと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば分かる事でしょうが、現在からそこまで遠くない過去という意味の先の漢字に、物事の段階やていどといった意味がある程の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ先程は、さっきやさきほどといった意味を表すのです。
「先程」の言葉の使い方
先程は、今の時間よりも少し以前といった意味に使われる言葉となっています。
せいぜい数分から数十分前の過去を指し示す言葉であり、1日以上前といった過去に対して使われる事はありません。
「先刻」とは?
先刻は、せんこくと読むべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、時間的に前や以前といった意味を持つ先の文字に、時やきざみといった意味を有する刻の文字を付け加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から先刻は、さきほどやさっき、既にといった意味を示すのです。
「先刻」の言葉の使い方
先刻は、現在よりも少し前の時間を指定する際に用いられる言葉となっています。
他にも、とうにや既にといった意味の言葉としても使用されているのです。
「先程」と「先刻」の違い
先程と先刻の漢字表記を比べれば、直ぐに程と刻という漢字の違いを見付ける事が出来ます。
所が最初の漢字は同じ先であり、どちらも、ついさっきという同じ意味を持っている点がややこしい所です。
ただし先刻の方は、さきほどといった意味に加え、既にといった意味も所有しています。
まとめ
2つの言葉は、先という共通する漢字がある上に、さきほどやさっきといった様に、同じ意味を持っているのです。
なので同じ意味合いの言葉として使う事が可能ですが、2文字目の漢字が違う事で、示す意味の幅に相違点が見られます。
というのも先程は、さっきといった様な近い以前の事だけを、指す言葉です。
対する先刻は、さっきという意味だけでなく、既にとかとうにといった意味の言葉としても用いられています。