「過不足」と「不足」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「過不足」と「不足」の違いを分かりやすく説明していきます。
「過不足」とは?
「過不足」は、多すぎることと足りないことを意味する言葉です。
多いことと足りないことのどちらか一方を意味する言葉ではなく、両方の意味を持つ言葉になります。
言い換えれば、「過不及」や「ちょうどよくない」などと同じです。
「過不足」の使い方
「過不足」は、「過不足なく伝える」や「過不足なき描写」、「過不足金」、「過不足ない程度」などといった形で用いられます。
「不足」とは?
「不足」は、足りていないこと、十分でないことを意味する言葉です。
満足でないことや不満に思うことといった意味もあります。
言い換えれば、「欠乏」や「不平」、「乏しい」、「不十分」などと同じです。
また、対義語は「過剰」、「充足」、「超過」です。
「不足」の使い方
「不足」は、「不足する・しない」のほか、「不足を補う」や「不足気味」、「勉強不足」、「睡眠不足」などといった形で用いられます。
「過不足」と「不足」の違い
「過不足」は多すぎることと足りないことを意味する言葉ですが、「不足」は足りていないことだけを意味する言葉となります。
このように、「過不足」とは異なり「不足」は、足りていない、十分ではないといった一方だけを意味する言葉となり、この点に大きな違いがあります。
「過不足」の例文
・『過不足金の計算を行う』
・『人から聞いた話を過不足なく伝えることは意外と難しい』
・『上司への連絡に過不足があってはならない』
・『先生に事実を過不足なく伝えました』
「不足」の例文
・『睡眠不足で頭が痛い』
・『子供たちの水分不足には注意が必要です』
・『テストの結果が悪いのは、すべて勉強不足が原因です』
・『現在、水不足が発生しています』
まとめ
「過不足」と「不足」には、以上のように明確な違いがあります。