「増補」と「補填」の違いとは?分かりやすく解釈

「増補」と「補填」の違いとは?違い

「増補」「補填」はどちらも補うことを意味する言葉です。

2つの言葉は補い方の違いによって区別されますが、具体的にどう違うのでしょうか。

今回は、「増補」「補填」の違いを解説します。

「増補」とは?

「増補」とは、「数を増やして補うこと」を意味する言葉です。


「増補」の使い方

数が足りていない状態に対して必要なものの数を増やして補うことを表します。

人手不足や機材不足など数が十分ではない状態に対して追加的に人や物資を増やすことで不足を補い問題解決することを表す言葉です。

一般的には本の増刷や改定の時に足りない内容やページ数を増やして補い前よりも充実させることに対して用いられる表現です。

内容の不足を増やして補った新しいバージョンのことを「増補版」といいます。


「補填」とは?

「補填」とは、「十分ではないものを補って埋めること」を意味する言葉です。

「補填」の使い方

本来必要な量よりも不足していて足りないものを補い足りている状態にすることを指します。

基準を満たしていないものを補うときに使うことが多く、金銭的な損失や欠員など元の状態から減ってしまったものを元通りにするために補う行為に対して用いられる表現です。

「増補」と「補填」の違い

現状よりもさらに増やして補うのが「増補」、現場で不足している部分を補うのが「補填という状態で区別されます。

どちらも不足を補うことを意味する言葉ですが「増補」が純粋な増加で補うのに対し、「補填」は減少を補うことを表しているので成功しても元通りになるだけで元の状態から増加はしません。

「増補」の例文

・『教科書が改定で増補された』
・『さらに内容が充実した増補版を購入する』

「補填」の例文

・『損失を貯金で補填する』
・『一斉退職で不足した人手をアルバイトで補填する』

まとめ

同じ補う行為を表す言葉でも「増補」「補填」では意味が大きく異なります。

それぞれどのような補い方を表しているのかを意識して使い分けてください。

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