元気な子供が外で遊んでいると、小さなけがをすることはありますが、多いのは転んでできるような「すり傷」ですが、鋭利なもので「切り傷」を負うこともあります。
この記事では、「切創」と「擦過傷」の違いを分かりやすく説明していきます。
「切創」とは?
「切創」とは、「せっそう」と読みますが、皮膚に刃物などでついた傷のことを言います。
いわゆる「きりきず」のことです。
「きりきず」を表すのになぜ、「傷」でなく「創造」の「創」が使われているのでしょうか。
それは「創」という漢字が、もともとは「木を切って倉を作る」すなわち、「もともと無いものを創造する」という意味があったことから来ていて、「創造」するにあたって「切り出す」ものに「切った傷」があるということが前提になっています。
「擦過傷」とは?
「擦過傷」とは、いわゆる「すり傷」のことで、皮膚の比較的浅い部分にダメージが加わって、表皮の一部が破れた状態のことを言います。
子供が遊んでいるとありがちですが、転んだり、何かにぶつかったりするとできます。
場合によっては傷の部分から血液が染み出してくることもあります。
「切創」と「擦過傷」の違い
「切創」と「擦過傷」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、主に小さな傷のことを表す言葉ですが、基本的な違いは「切創」というのは皮膚が割れている状態であるのに対して、「擦過傷」の場合はこすれてダメージがあるが割れてはいない状態のことであるという部分です。
例としては、子供が公園で転んでひざを擦りむいた場合は「擦過傷」つまり「すり傷」で、はさみを使っているときに刃の部分で指を切ってしまったような場合は「切創」つまり、「切り傷」ということになります。
まとめ
この記事では、「切創」と「擦過傷」の違いに関して説明してきました。
「切創」に関しては、前述のように「創」の文字を使うことに関する意味があり、この文字によって、単なる「傷」ではないという区分をするという暗黙の前提が含まれてるわけです。