金融業界で使われている専門用語に「バイサイド」と「セルサイド」があります。
この言葉にはどのような意味があり何を指しているのでしょうか。
今回は、「バイサイド」と「セルサイド」の違いを解説します。
「バイサイド」とは?
「バイサイド」とは、「証券や債券など金融商品を購入する側」を指す言葉です。
「バイサイド」の使い方
投資を目的に株式や債券などを購入して運用する買い手を指します。
金融商品の買い手には個人投資家も含まれますが、一般的に「バイサイド」と表現するする場合は個人の買い手を含まず生命保険会社や信託銀行など、いわゆる機関投資家のことを指します。
「セルサイド」とは?
「セルサイド」とは、「証券や債券など金融商品を販売する側」を指す言葉です。
「セルサイド」の使い方
資金運用のために証券や債権の購入を希望する相手に向けて金融商品を販売する売り手を意味し、主に証券会社を指します。
「バイサイド」と「セルサイド」の違い
金融商品を購入する側が「バイサイド」、金融商品を販売する側が「セルサイド」という違いで区別されます。
「バイサイド」と「セルサイド」は主に金融市場や金融商品の調査分析において使われる用語です。
金融商品を販売する「セルサイド」が発表するレポートは公開情報として不特定多数の人に向けて発信されるので一般の人の目に触れる機会もありますが、機関投資家である「バイサイド」のレポートは内部情報であるため一般の人の目に触れる機会はほとんどありません。
「バイサイド」の例文
・『バイサイドのレポートを目にする機会を得た』
・『バイサイドからすると乱高下する相場はリスクに他ならない』
「セルサイド」の例文
・『セルサイドは金融市場への多くの資金流入を期待している』
・『セルサイドのレポートは不特定多数に向けて発信されている』
まとめ
「バイサイド」と「セルサイド」は金融業界における立ち位置を表す言葉です。
基礎的な用語なので意味を正しく理解しておきましょう。