「タンク」と「ドラム缶」はどちらも中に入れて貯蔵するためのものですが具体的にどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「タンク」と「ドラム缶」の違いを解説します。
「タンク」とは?
「タンク」とは、「気体や液体の中に入れておくための大型容器」です。
「タンク」の使い方
水や油などの液体やプロパンガスやヘリウムガスなどの気体を中に入れておくために用いられる容器を指します。
品質を保つと同時に外部の変化に影響されない安全性を求められる貯蔵容器であり、一般的には必要とされる容量に対しある程度余裕があるくらい大型のものを指す言葉です。
保存や運搬目的のほか必要量だけ取り出して使用するために使われるものも多く、自動車の「燃料タンク」や水道用の「貯水タンク」など液体や気体を利用するのに不可欠の存在です。
「ドラム缶」とは?
「ドラム缶」とは、「液体を貯蔵するのに使われる200リットル以上の金属缶」です。
「ドラム缶」の使い方
元々は金属製の樽を起源とする保存容器の一種で燃料を油や化学薬品などを運搬、保存する際に用いられます。
円柱状の本体の横にはビードと呼ばれるでっぱりがあり構造補強すると同時に転がして運ぶ際には車輪の役割を果たします。
日本で広く用いられているのはJIS規格に従った容量200リットル、直径約0. 6メートル、高さが約0. 9メートルのサイズです。
貯蔵や運搬のための容器であり中に詰められているものを直接利用することはなく、別の容器や機械に移して使用するのが一般的です。
「タンク」と「ドラム缶」の違い
大型の貯蔵容器が「タンク」、貯蔵用の金属缶が「ドラム缶」です。
「タンク」と「ドラム缶」の違いは「形状」です。
「タンク」は必要に応じて丸や四角など様々な形状で作られるのに対し、「ドラム缶」は容量の違いはあれど形状は全て円柱状でビードがついた同じ形をしています。
「タンク」の例文
・『燃料タンクはガソリンでいっぱいになった』
・『雨水をタンクに貯めておく』
「ドラム缶」の例文
・『貨物船にドラム缶を積み込む』
・『ドラム缶には原油が詰められている』
まとめ
「タンク」と「ドラム缶」は同じ貯蔵用の容器でも全く異なるものです。
容量も使う場面も異なるのでそれぞれの違いを正しく理解しておきましょう。