休暇に関係する横文字は多く日本でも使われていますが、意外にも使い方に迷いがちになります。
今回は特に耳にすることの多い3語についてご紹介します。
この記事では「バカンス」と「ホリデー」と「リゾート」の違いを分かりやすく説明していきます。
「バカンス」とは
この言葉の意味は『保養や旅行などのための比較的長い休み』を指します。
実はフランス語であり『Vacances』と綴ります。
最近では『バケーション』という言葉も使われますが、これは英語の『Vacation』のことであり、今回の『バカンス』と全く同じ意味になります。
例えば『夏のバカンスをハワイで楽しむ』の様な形で使います。
もちろん『バケーション』に入れ替えても全く問題のない言葉です。
「バカンス」の例文
・『今年は忙しくてバカンスが取れそうにない。』
・『毎年家族で夏のバカンスは沖縄過ごすことにしています。』
「ホリデー」とは
この単語は『祝日や祭日』のことを指します。
どちらかというと『仕事をしない日』というとらえ方をするものです。
例えば日本では『緑の日』や『建国記念日』など国が定めた休みの日があります。
これらが『ホリデー』にあたります。
ご存じの通りこれは英語の『Holiday』からきており、『Holy』(神聖な)と『Day』(日)が一緒になってできた言葉です。
現在では会社や団体が定めた公休日に対しても『ホリデー』を使うこともできます。
日本ではもっぱら休暇イベントに対して使われることが多いです。
例えば『そろそろホリデーシーズンが近づいてきました。』などのように使います。
「ホリデー」の例文
・『今年のホリデーシーズンは例年より混雑しそうだ』
・『クリスマスホリデーに仕事とは君もついていないね』
「リゾート」とは
この単語は『避暑、避寒、行楽などの為の場所や保養地』のことを指す言葉であり、日にちそのものを指す言葉ではありません。
例えば日本では軽井沢や沖縄、熱海などは『リゾート』地として有名ですし、海外ではバリ、ハワイ、グアムなども『リゾート』になります。
よく混同されるのは『観光地』ですが、目的が違う為、『リゾート』は休暇や保養を主目的にしているのがポイントです。
この言葉も英語から来ており、『Re』(反復)と『Sort』(出かける)から成り立っています。
「リゾート」の例文
・『久しぶりに帰ったら故郷が一大リゾート地になっていた』
・『この場所はとても自然が豊かでスキーをするには最適のリゾート地です』
「バカンス」と「ホリデー」と「リゾート」の違い
それぞれ『比較的長い休み』、『仕事をしない休日、祭日』、『保養地』という区別をつけることができます。
この中でもう少し線引きをすると『バカンス』と『ホリデー』は日程を指すのに対して『リゾート』は場所を表す言葉であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
まとめ
如何でしたでしょうか。
『リゾート』は旅行会社のコマーシャルなどで有名な言葉ですので『保養地』という場所をイメージすることがたやすいかもしれませんが、『バカンス』と『ホリデー』は意外にも区別をつけることが難しかったのではないでしょうか。
この機会に是非それぞれのカタカナ言葉の違いを把握して使い分けてみてください。