「離乳食」と「普通食」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「離乳食」と「普通食」の違いとは?言葉の違い【3語】

この記事では、「離乳食」「普通食」の違いを分かりやすく説明していきます。

「離乳食」とは?

「離乳食」【りにゅうしょく】とは、それまで母乳やミルクから栄養をとっていた赤ちゃんが固形の食品を含んだ食事に移行する時期に作られる食事のことです。

人の場合は、生後6か月頃から「離乳食」を取り入れ、2歳頃にほぼ大人のものと変わらない食事に移行していきます。

「離乳」とは、母乳やミルクだけから栄養をとる食生活から大人の食事に切り替えることです。

赤ちゃんは生後6か月頃まで歯が生えておらず、消化器の機能も未熟なので、母乳やミルクなどの飲み物しか飲めません。

1歳6か月頃を離乳の目安とし、柔らかく飲み込みやすい食事から始めて徐々に硬い固形物を含んだ大人用の食事に近づけていきます。

「離乳食」は、刺激の強いもの、硬いもの、味付けの濃い物、ハチミツのように1歳未満は食べられない食品などを避け、柔らかくすりつぶしたり細かく切ったりして消化の良い状態で与えます。

2歳頃になったら、子どもが食べやすく成長に必要な栄養のバランスがとれた「幼児食」に移行します。


「普通食」とは?

「普通食」【ふつうしょく】とは、食べる機能に支障のない健康な人を対象に献立を組んだ食事のことです。

「普通」には「特別ではない」「いつも通り」という意味があるように、内容に特別な制限がなく一般的に提供される食事を「普通食」と呼びます。

また「普通食」「常食」と呼ばれることもあります。

場面によっても定義は変わり、食事は療養中の患者に合わせて特別な献立を組んだ「特別食」と特別な制限がない「一般食」に大きく分けられます。

「一般食」のうち、かゆ状、流動食状ではない食事が「常食(普通食)」と定義されることもあります。


「離乳食」と「普通食」の違い

「離乳食」「普通食」の違いを分かりやすく解説します。

「離乳食」「普通食」は、使われている漢字が表す通り「赤ちゃんが離乳するための食事」「普通の食事」という違いがあります。

具体的には、対象、調理法、目的が異なります。

まず、「離乳食」は離乳する赤ちゃんが食べるものです。

「普通食」は世代に関係なく健康な人に提供される食事です。

また、「離乳食」には母乳やミルクから固形の食品に慣れさせていくという目的があり、赤ちゃんが食べやすく消化しやすいよう、すりつぶしてピューレ状にする、柔らかく煮込むなどの特別な配慮が必要となります。

一方、「普通食」は日常的な食事をするために提供されるもので、栄養バランスやバラエティーを配慮した献立になっているのが特徴です。

「幼児食」以降が「普通食」ともいえますし、「離乳食」は療養中の患者に提供する「特別食」ではないため「離乳食」は赤ちゃん用の「普通食」と考えることもできます。

まとめ

「離乳食」は赤ちゃんが固形の食事に慣れていくための食事、「普通食」は内容に特別な制限のない一般的な食事のことです。

「離乳食」は赤ちゃんが食べるもの、「普通食」は世代に関係なく提供されるものという違いがあります。