この記事では、「西安料理」と「四川料理」の違いを分かりやすく説明していきます。
「西安料理」とは?
「西安料理」とは中国中部にある西安市で生まれた料理です。
西安市はシルクロードの起点でもあったことから、様々な国の交易品や文化が流入していたため、イスラム教圏やモンゴルなど様々な食文化が融合し、他の中国料理とは趣が異なります。
唐辛子や山椒の他にもクミンを始め様々なスパイスを取り入れている料理が多く、中華料理で辛さを表す麻辣以外のスパイシーさも特徴の一つです。
また西安市は豊かな土地で小麦が良く穫れたため小麦粉を使った麺料理や蒸しパンが主だった主食となります。
「四川料理」とは?
「四川料理」とは中国西南部にある四川省やその周辺地域で生まれた料理です。
中国四大料理の一つとして扱われ、舌が強く痺れるような辛さこそがその最大の特徴になります。
唐辛子と花椒と胡椒の三つは三椒と呼ばれ、四川料理では欠かせないというくらい重用されるスパイスです。
ただし非常に辛い料理と箸休め的な辛くない料理を交互に出すことも多いため、辛くない四川料理も大量にあります。
特に四川省はサトウキビのよく穫れる土地だったため、甘い料理も意外に豊富です。
「西安料理」と「四川料理」の違い
「西安料理」と「四川料理」の違いを、分かりやすく解説します。
イスラム教圏やモンゴルなど様々な食文化が中国文化と混ざりあっているのが「西安料理」で、舌が痺れる辛さが特徴の中華料理が「四川料理」です。
西安では小麦が良く穫れるので「西安料理」には麺料理や蒸しパンのような小麦を使った料理が多く、四川省はサトウキビの名産地だったので「四川料理」には甘い料理も多くあります。
まとめ
どちらも麻辣を含む料理が多いとされていますが、「西安料理」はイスラム教圏やモンゴルなど他文化の影響を受けているのが特徴で、「四川料理」は麻辣の味が非常に強く、辛い料理の間に甘かったり辛くない料理が出されるのが特徴です。
「西安料理」は他文化の混じった麻辣、「四川料理」は中華料理としての麻辣とも言えるでしょう。