この記事では、「山東菜」と「しろな」の違いを分かりやすく説明していきます。
「山東菜」とは?
山東菜とは丸くならない白菜の一種で、「さんとうさい」あるいは「さんとうな」といいます。
アブラナ科アブラナ属に属する野菜です。
一般的な白菜は葉が内巻きになりますが、山東菜は内巻きにはなりません。
そのため結球せずに成育します。
山東菜は1年を通して食べられる葉野菜で、その多くは早採りで流通しています。
クセがなくアクもない野菜なので、幅広い料理に使えます。
煮物や鍋料理、お浸し、炒め物、汁物などにも用いられますし、漬物などにも用いられます。
漬物に使う場合には早採りではなく、大きくしてから収穫します。
「しろな」とは?
しろなも丸くならない非結球白菜の一種で、山東菜か白菜がタイサイと交雑して生まれた品種とされます。
白菜と区別するために「しろ菜」や「シロ菜」と表記することが多いです。
「大阪しろな」や「天満菜」と呼ばれることもあります。
しろなにはβカロテンが豊富に含まれていて、免疫力を高める効果があるとされます。
大阪を中心に関西で親しまれている野菜ですが、一般的な白菜に比べると流通量は少ないです。
1年を通して栽培されますが、夏場は葉物野菜が減るのでしろなが重宝されています。
「山東菜」と「しろな」の違い
山東菜もしろなも、非結球の白菜の一種です。
山東菜か白菜がタイサイと交雑して生まれたのがしろなといわれています。
山東菜は中国の山東省が原産で、それが名前の由来になっています。
関東では「べか菜」と呼ぶこともあります。
ただし、山東菜のことを「しろな」と呼ぶこともあるので、その場合には同じ野菜を指しています。
まとめ
山東菜もしろなも、非結球の白菜の一種です。
山東菜か白菜がタイサイと交雑して生まれた品種がしろなになります。
ただし、山東菜のことをしろなと呼ぶこともあり、その場合には同じ野菜を指しています。