「子会社」と「支店」はいずれもビジネスに関する言葉ですが、意味が異なるため区別して把握しておく必要があります。
この記事では、「子会社」と「支店」の違いを分かりやすく説明していきます。
「子会社」とは?
「子会社」は「こがいしゃ」と読む言葉で、「資本の参加や役員の派遣といった形式によって他の会社からの支配を受けている会社」を意味します。
漢字の「子」には「子ども」「従属する関係にあるもの」といった意味があり、「会社」には「会社法に基づいて創立された法人」などの意味があります。
「支店」とは?
「してん」と読む「支店」は、「本店から離れた場所に設置された店」を意味する言葉で、「分店」などと呼ばれることもあります。
「支」は「枝分かれする」「分けてだす」「ささえる」などを表し、「店」は「品物を売るところ」「貸家」といった意を示します。
「子会社」と「支店」の違い
「子会社」と「支店」の違いを分かりやすく解説します。
「子会社」は、「資本の参加などの形式によって他の会社からの支配を受けている会社」という意味があります。
会社法では、1つの会社に50%を超える議決権を握られている会社を「子会社」と定め、50%を超える議決権を握る会社を「親会社」と定めています。
また、同法では「親会社が経営を支配している会社」も「子会社」に該当すると定められています。
一方、「支店」は「本店から離れた場所に位置する店」を意味します。
具体的には「本店とは別の場所に設置され、本店からの指揮や命令を受ける営業所」のことを指すと共に、会社法における支店登記を済ませたもののことを指します。
中には登記をおこなわずに「支店」と名乗っているケースもあるようですが、支店登記されていない店舗や事業所は法律上「支店」として認められないといわれています。
まとめ
「子会社」は「資本参加などの形式によって他の会社から支配を受けている会社」を示し、「支店」は「本店とは別の場所に設置され、本店からの指揮命令を受ける営業所」を示します。
ぜひビジネスに関する言葉の違いを理解する参考にしてください。