「裏切り」と「背信」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「裏切り」と「背信」の違いとは?違い

この記事では、「裏切り」「背信(はいしん)」の違いを分かりやすく説明していきます。

「裏切り」とは?

「裏切り」とは、「それまで一緒の側(がわ)にいた味方に背(そむ)く」あるいは「交わしていた約束を破る」などという意味合いで使われている言葉です。

「内密のうちに敵方につく」または「人との信頼関係を壊す」などというニュアンスで用いられており、類義語としては「内通(ないつう)」ないし「謀反(むほん)」などという語句が挙げられます。


「背信」とは?

「背信」とは、文字が示すとおり「信義に背く」または「相手からの信用を失わせるようなことをする」などという意味合いで使われている言葉です。

「義務や約束などを果たさない」などという意味をもつ「背信行為」という文言はよく目にする四字熟語と言え、また「寝返り」ないし「不義(ふぎ)」などという語句と同じようなニュアンスで使用されています。


「裏切り」と「背信」の違い

「裏切り」「背信」は、どちらも「相手に背く」などという意味をもっている似たような語句と言えます。

いずれも基本的には「信義にもとるような行為」などを指して用いられている文言ですが、双方の語句における厳密な違いをあげるとすれば、「裏切り」はその他にも「期待や予想などに反する」などという幅広いニュアンスが含まれていますので、その点においては「背信」とは違いがあると言えるでしょう。

「裏切り」の例文

・『退職後まもなく競合他社に転職した彼は裏切り者という訳ではありません』
・『大勢の期待を裏切り、残念ながら悪天候に見舞われてしまいました』

「背信」の例文

・『部下の背信行為を見つけ次第、すぐに措置を講じます』
・『夫は妻の背信行為に気づいていながらも無言を貫きました』

まとめ

「裏切り」「背信」は、どちらも「相手の信頼を反故(ほご)にする」などという意味合いで使われている言葉です。

使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら場面や状況などに応じて上手に使い分けるようにしましょう。

違い
違い比較辞典