まだまだタンドリーチキンに知名度は及ばない?
この記事では、「マライティッカ」と「チキンティッカ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マライティッカ」とは?
90年代以降のエスニック料理ブームでれわは北・南インド料理が関係なく一緒くたに扱われました。
タンドリーチキンやカレーと比べて知名度は低いですが、一定の認知度を誇るのがティッカと呼ばれる料理群と言っていいでしょう。
ティッカはペルシア語で“欠片”を意味します。
そしてマライは牛乳を温めた時にできるタンパク質の膜を指します。
高い温度で牛乳を長時間加熱する事でより厚い膜が生じ、それを使って鶏や羊を漬け込んだ料理になります。
ご存じの通りヒンドゥー教では牛は聖なる動物、豚は不浄な動物で食べる事が禁じられているため、必然的にチキン、マトン、ベジタブル、フィッシュによるティッカになると言っていいでしょう。
「チキンティッカ」とは?
文字通りチキン・鶏肉を使ったティッカになります。
骨なしの鶏肉をヨーグルトとインドのスパイスで仕立て上げられた調味液に漬け込み焼き上げたものです。
鶏肉をヨーグルトとスパイスに漬け込んで焼き上げる料理は近くのアフガニスタンやネパールなどにもありますし、距離の離れたトルコにも存在するため、決して珍しくはない料理だとも言えます。
また骨付き肉を使わないタンドリーチキンとも言えますが、インドの一部地域ではあてはまらず骨付き肉が使われるところもあります。
「マライティッカ」と「チキンティッカ」の違い
「マライティッカ」と「チキンティッカ」の違いを、分かりやすく解説します。
後者は正式にいえば「チキン・マライティッカ」であり、牛や豚を食べないヒンドゥー教徒の多いインドでは代表的な「マライティッカ」にあたると言っていいでしょう。
まとめ
「マライティッカ」は本来は牛乳のタンパク質の膜を使って、素材を漬け込んだ料理を指します。
「チキンティッカ」は「マライティッカ」の代表的な種類だと言っていいでしょう。
日本ではフィッシュやベジタブルの「マライティッカ」も見掛ける事がありますが、インド・ヒンドゥー教圏では「チキンティッカ」が代表的な種類として挙げられます。